松谷みよ子さんの、あかちゃんのむかしむかしのシリーズの中の一つ。
おばあちゃんが孫に語りかけるような優しい口調でいいです。
にんじんさん、ごぼうさん、だいこんさんの野菜さんたちが、どうしてそれぞれの色になったかの昔話で、私も昔、テレビだか絵本だかで知っているお話で、楽しんだと思います。
でも、大人になって読んでみると、ちょっと気になる。
ごぼうさんが茶色いのは、ちゃんとお風呂に入らなかったから。
野菜にいろいろな色があるように、世の中にはいろいろな肌の色をした人がいます。
この絵本を読んで、茶色い肌の人=ちゃんとお風呂に入っていない人、と捉えるほど子どもは単純ではないとは思いますが、子どもに読んで聞かせるには抵抗を感じます。
私自身、子どもの頃にこのお話をきいて、そんなふうに捉えたりはしなかったので、考え過ぎなんでしょうけど…
もし読むとしても、絵が、最初から、にんじんさんは赤だし、大根さんは白いです。
みんな同じ色だったらよかったのに、そのことだけでも読みにくい本だと感じます。