日本の1月の行事を、正月を中心に紹介する絵本。
2011年刊行。
年末年始はやることが多く、故郷では12月は餅つきや大掃除、正月の用意などがあり、1月は正月のあいさつ回りで大わらわだった。いろんな飾り物や行事食、しきたりがあったが、子どもの頃は全く知らなかった。大人たちはあいさつ回りで忙しく、子どもはお年玉の受け取りが終われば、他は用がないので家で暇にしていた。今思えば、もったいない過ごし方をしていた。
大人になってから読むと、行事食や飾り物の、1つ1つの意味や由来などがわかる。しみじみいい本だと思う。
初夢や書初め、どんど焼き、冬の遊びなど、1つ1つ丁寧にやってみたい。
地域によって違うこともあると思うが、皆が共通して祝ったり、願ったりする「祈りの形」がいろいろなところに見て取れる。昔の人の切実な祈りや、正月を待ちわびる気持ち、祖父母の正月の気合の入り方の理由などがわかって、楽しい。
ご先祖様と繋がる絵本。昔の人に教えてもらっている気がして嬉しかった。
大人もぜひ読んで欲しい。