女の子が好きそうな装丁に惹かれ手に取りましたが、「しずかに 五感をあたためて シマフクロウは 塔のうえで じっと動かない」と、いきなりテニスンの詩から始まります。うぉ!しっぶ〜〜ぃ。
主人公のサリーが、自分の体を全部使って季節を感じるということがテーマの絵本です。季節の移り変わりを、花の色や小鳥の声、川の流れの音、食べ物の味や香りで実感し確認するしぐさが、とても綺麗な絵で描かれています。
目でみて、耳できいて、においをかいで、手でさわって、口にいれて、、、当たり前のことですが、とても大切なことだと思います。
ところで食いしん坊の私は、食べ物の記述のところに何故か惹かれてしまいました。野いちご=夏の味、うなづけます。私はカジカ苺が好きです。リンゴ=秋の味、うなづけます。「かえでの木から採った蜜を、雪にかけてたべると 春の味がします。」????? これって、メイプルシロップをかけたかき氷をイメージすればよいのでしょうか?何かとても旨そうですが、今時の雪って口にしても大丈夫なのか?ちょっと心配です。
この絵本は、1993年に絶版になった同書の復刊です。