新聞連載されていた子育て漫画が印象的だった高野優さん。
ご家族(夫、3人の娘たち)の様子が活写されていて、共感していただけに、
突然、夫の死去ということで連載が終わり、心配していました。
3年が過ぎ、少し、死を受け入れることが出来た、ということでしょうか。
そんな高野さんの経験をベースに、描かれたのがこの作品。
主人公の小学生の女の子は、亡くなったお父さんとの約束を思い出そうとしています。
悲しみに戸惑っている、幼い弟のためにも。
自分のことを大切にすること、周りの人を大切にすること、
大人になったら、人から感謝される仕事をすること。
そして、自分の名前に誇りを持つこと。
お父さんが残してくれた大事なメッセージが、女の子の気持ちを穏やかにしてくれたのですね。
悲しい時の対処の仕方、とりわけ、子どもにとっての心の再生へのヒントになると思います。
実体験がベースだけに、とても伝わってくるものがありました。
そっと子どもたちとこのメッセージを共有してほしいです。