スズキコージ氏は何とも不思議な人である。「エンソくんきしゃにのる」で出会ってから、その奇妙な画風とテキストはあまり好きではなかったが、何となく気になっていた。そんな時、男性の先生が読んで下さってまさに目からうろこ!面白かったのである。本物のスズキコージ氏は気軽にサインをして下さり、絵の雰囲気と同じような風貌の方であった。
この絵本は粘土による作品で、パン屋さんそのものが、ほかほかぱんであるのが面白い、というか予想外の結末であった。こういうところがスズキコージによるスズキコージ的なのであろうか?
難しいことを考えたり、絵本から癒されようなどと思ったら甘い甘い!素直にナンセンスを楽しめるのも絵本の嬉しいところなのである。