寂しそうな表紙の絵と、ピアニストという題名に惹かれてこの本を手に取りました。
一人ピアノを弾いてるオオカミ君のところに、演奏してくださいという手紙が来ます。ピアノを担いでどこにでも出かけ、いろいろな動物たちから御礼をもらうオオカミ君。
孤独ではあるけれど、演奏をして人を楽しませる喜びを知ってるオオカミ君は、音楽を通して人とつながってる。
「また一人になっちゃった」という台詞が何度かでてきますが、決して一人ではないと私は思います。
私も少しピアノを弾きますが、人に対して聞かせようとする演奏と自分だけで弾いてるときは、音色も緊張感も違います。
その辺の差を、うまく絵であらわしてるなーと思いました。
子供よりも大人が読んで、色々感じられる一冊だと思います。