生活の糧を得るために始めた化石発掘とはいえ、それがとても自分にとって興味のあることで好きなことであることで、一生を終えるようなことって、意外とありそうでないことで、ある意味幸せな一生だったのかもしれないと思いました。
恐竜好きな人ならご存知な方も多いメアリー・アニングの伝記物語です。
私は恐竜好きではないのですが、息子と一緒に恐竜の本を読んでいるうちにメアリーのことを知りました。
彼女の伝記絵本としては『化石をみつけた少女』があり、それは読んだことがありました。
あとがきにありますが、身分制度がある時代に化石を掘ることで生活を立てていたメアリーは労働者階級。その上女であること、今以上に制約の多い時代に化石発掘をしていたメアリーの功績はとても大きいものがあります。
世紀の発見をするような時には、運・環境・出会いそして何よりも努力とあきらめないこと。
メアリーと共に発掘・発見のわくわくする瞬間を物語を読むことで味わえたような気がしました。
今の子どもたちは、小学5年生で伝記の勉強をするようですが、今は漫画伝記全盛、このような活字の本を読んでほしいのですが、なかなか手が出ないようですし、知らないということも大きいと思います。
大人が先に知ってこんな本があるよと勧めてやりたい本の一冊です。