泥臭いような暗いタッチで,絵の具を力強く,塗り重ねたような絵です。
この絵本には,編集長から,「大人向けの話なので,うちでは出せません」と断られてしまい,社長に直訴して出版が決まったというエピソードがあるそうです。
確かに,絵やお話の内容は,一般的な子供向けの絵本とは,言えないかもしれません。しかし,昔話(創作だとしても)の持つ,土俗的な力強さで,読む子供をぐいぐい絵本に引き込んでしまう迫力があります。
息子も,欲張ったごさくが,自分も干からびて,消えてしまう場面は,とても印象に残ったようでした。