あの『とべバッタ』の田島征三さんの作品ということで、興味津々でした。
画風の力強さはそのままに、『とべバッタ』とは違う、これまた独特の世界が
そこにはありました…。
昔話風ながら、そうではないとあります。田島さんによる創作絵本だと。
小さな生き物・大福餅が、あずきをくるんで食べ(それだけでも面白いのに)、
『こんまい』大福餅を次から次へと産むシーンは、衝撃的かつ爆笑モノです。
少しわかりにくい文(言い回し)もありますが、お話が面白いので気にならず。
長年ごさくの家に住み着いてきた大福餅のお陰で、ごさくはお金持ちになれたが、
パートナーだった大福を、いつしか金産み機としか見られなくなってしまったごさくは、
もっと儲けたいばかりに、大福に無理をさせ…。
金に目がくらみ欲張りすぎたこと、そして、大福への思いやりを忘れたこと。
ごさくの自業自得なんだけど、最後の場面は少しびっくりでした〜。
あの大福餅は、ごさくの分身だったのでしょうね。