エロール・ルカインの絵も美しいのですが、とにかく、物語の背景の表現がすばらしい。金の森、銀の森、ダイヤモンドの森。その奥の湖。そして12人の王子さま。
グリムには、『白雪姫』や『ヘンゼルトグレーテル』などなど有名なお話があまたあります。このお話はそれほど有名ではないですが、娘もわたしも好きです。
と、言うより、女の子の憧れてんこ盛り。
大好きなお姫さまは12人もでてきちゃうし、王子さまも。毎晩、毎晩くつが壊れるほど踊る舞踏会。
なにより、お話のアッケラカンとしたすがすがしさは何度も読みたくなる魅力にあふれています。
最期の王子様ががっくりしている様子がなんともツボで、娘もわたしも最期はついつい、くすくす笑っちゃうんです。