1995年に起きた阪神大震災から5年後の2000年に
神戸獣医師会が
「震災時、動物によって癒された、励まされた」
エピソードを公募し、選ばれた作品に、
画家の日比野 克彦さんが絵と構成を担当されて出版に至った絵本です。
(応募者である作者名は、ご本人の強い希望により匿名となっています)
常陸宮妃華子さまや 主催者である神戸市獣医師会会長さんからの
メッセージが載っているのですが、
漢字には全てふりがなが打ってあるので
小学生なら自分で読めると思います。
(でも文字数が多いので、高学年向きかな)
あれだけ大きな被害の出た、阪神・淡路大震災。
傷ついたのは人間だけではなく 動物も同じだったんですね…。
傷ついたもの同士が寄り添って 一生懸命 生きてきた、
壮絶な様子が伝わって、胸が痛みます。
この作品の中の、
『いてくれるだけでいい』
という言葉に大きく頷いてしまいました。震災とかに関係なく、
普段、何気なく一緒にいる(と、錯覚してしまいがちな)家族や友人。
この絵本に出会う直前に、学生時代から卒業後も仲良くさせてもらっていた
大切な友人を病気で亡くしたばかりの私にとって、
この『いてくれるだけでいい』というメッセージは心に響きました。
いてくれるだけでいい、というよりも、
存在してくれること、そのものの偉大さを普段からもっと意識し、
感謝して生きていきたいと思っています。