クリスマス絵本の新刊ということで読んでみました。『クリスマスのまえのばん』で有名な、クレメント・ムーアの詩がもとになっています。美しい詩と幻想的な挿絵で、クリスマスイブの神秘的な雰囲気を存分に味わえました。
「クリスマス・イヴです。いえじゅうがしずまりかえっています。ねずみだってねむっています」という言葉で始まるのですが、こどもたちがきまってねずみを探し、1ページ目から夢中になっていくのがわかります。
部屋に置いてある調度品も、砂糖菓子の妖精も、子どもたちが寝ているベッドカバーも、クリスマスツリーも、どれをとっても美しくて、見とれてしまいました。
いよいよ登場したサンタさんは、白い衣装に、くりっとした目。私たちの思い描くサンタさんとはひと味違いましたが、それもまた素敵でした。
この詩は、いろいろな作家さんが絵本にしているようなので、読み比べてみるのも楽しそうです。他の絵本も探してみます。