長新太さんの遺作です。「ごろごろにゃーん」がこどものともで出版されたのは1976年でした。何とも奇妙な絵本が出たものだ、と思いつつも大事に今日まで蔵書の1冊として書棚にあります。
昨年、長さんが亡くなられ、2006年度、こどものとも012の4月号が長さんの遺作となることは多方面からの情報より入手していましたが、早々に昨日(06.1.14)その「ころころにゃーん」を入手しました。ショッキングピンクと赤のフェルトペンで描かれたまん丸い猫と子猫が順々に登場します。やはりこちらも猫でした。まだ、私が一人で読んだだけですが、子ども達には「ごろごろにゃーん」同様大人気になるのだろうと思います。
繰り返しの魔力、とでもいうもでしょうか。大人には?と思うものでも、子どもの柔らかな心には理由のない面白さ・ユーモアとして受け入れられるのではないか、と子ども達の笑顔を思い浮かべながら考えました。
「ごろごろにゃーん」から30年が経ちました。この場をお借りして、改めて長新太さんのご冥福をお祈り致します。楽しい絵本をたくさんありがとうございました。