ある日机の下でうさぎが死んでいたという、非日常的な設定をちょっと受けとめることができませんでした。
どうしてそこにうさぎの死体があったのでしょう。
絵本は、その謎解きで進行していきますが、肝心なのは、そのままにしておいてはいけないという、必然性でした。
少女はうさぎを埋葬しようとしたら、うさぎは日に当たって、鹿皮色に見えたのです。
神々しい姿を絵に描き、埋葬して、少女はうさぎを埋めた土がどのようになっていくのかを想像します。
少女が悲しみから解放されていく姿に美しさは感じるのですが、突然身近に死があったら、こんな気持ちにはなれないだろうな。