雪の夜の森で繰り広げられる、のうさぎの子の生きる姿が描かれます。
ずっと寄り添うのは、雪。
まるで見守っているかのようです。
夏にかあさんとはぐれた様子で、それから健気に自力で生きているのですね。
雪の静けさの中で、異変の音。
うさぎならではの耳が活躍です。
フクロウとキツネに追いかけられる様子はすごいです。
足を止めたその時が、のうさぎの子の命の終わり、という表現が印象的です。
まさに、生きる姿そのもの。
それだけに、無事逃げることができた後の夜明けが格別です。
雪の情景を熟知しているあべ弘士さんがじんわり伴走します。
小学生くらいから、生きる姿を体感してほしいです。