素敵、素敵、素敵!!
なんて可愛らしい物語なんでしょう。
「ブルンミとアンニパンニ」
タイトルを呟くだけで、なんとも楽しい気持ちになってきます。
まるで、魔法の呪文のよう!
マレーク・ベロニカさんの絵は、
表紙を見ただけで「好き」だと分かったけれど、それだけじゃない。
この絵本に描かれている おひさまもお花も生き物も、
なにもかもが懐かしくて、愛おしいです。
思わず、出版日を確認してしまったほど。
うーん、やっぱり、初めて読むはずなのだけれど・・・。
初めて読む物語なのに、不思議なほど心の中にすっぽりと入り込んで、
ぽかぽかと温めてくれたのです。
それから、
ほんの数ページを除き、左ページに文章、右ページに絵が描かれているのですが
文章のページも、1ページ毎に色が違うことに驚きました。
橙色、桃色、若草色・・・
オレンジ、ピンク、グリーンと言うよりは
この呼び方がしっくりくるような、とてもとても、優しい色なんです。
これは、ブルンミの心の色なのかしら。
それとも もしかすると、ブルンミの瞳に映った色かしら・・・。
この絵本を読んでいると、
自分の心の中まで 優しい色が広がって、
いつのまにか 子どもの頃に戻ってしまいます。
今日はじめて出会うのに、まるで昔からの友達のような絵本。
出会うべくして出会ったのかな、なんて思いました。