おじいちゃん、おばあちゃんの死をテーマにした絵本が最近多くなったように感じます。この絵本は授業で学生が読んでくれましたが、落ち着いて、それでいてさっぱりした読み方で、今回も学生たちはしぃ〜んとして見ていました。
おじいちゃん子のぼくの存在はおじいちゃんいとって本当に嬉しくかけがえのないものであったことと思います。つねに「ごくらくごくらく」といっていたおじいちゃんが本当に極楽へ旅立ってしまった……。幼い子どもはこれをどう受け止めるのでしょうか? いずれ身内の誰かの死に出会うとしても、わざわざ読んであげなくてもいいのでは…と考えます。こういう経験は絵本からではなく、実体験があってこそ、と思うのですが…。まして敬老の日などには間違っても読んではいけないと思いました。
長谷川さんの絵が素晴らしいので、どのように扱ったらいいのか迷う絵本でした。