勢いのある、赤と黄色の溶けあう水彩画が目に飛び込んできて、
まさに絵が主役の絵本だなあと思います。
カッコいいのはぼくだよ、ぼくはこんなことできるよ、
と自慢しあい張りあう、ふたりの子どもらしい会話。
いつの間にかふたりは現実を離れて、
水や木や・・・ついにはお日さまになってやりあう。
張り合っていたのを忘れて、きゃっきゃとふざけ合うふたりの声が
画面から聞こえてきそうです。
シンプルな短いことばが、よりそう感じさせるのかもしれません。
ふたりは空想の世界をひとしきり楽しんで
「そしたら たのしいね」「うん」
・・・「でもやっぱり ひげがピンとしてるのはぼくだよ」
仲よく並んだ後ろ姿、でもやっぱり張り合うのね。
かわいいなあ。
元気いっぱいの子どもたちに、読んであげたいです。