『Walter the Baker』が原題。
『プレッツェルのはじまり』と訳出したアーサー・ビナードさんに拍手!です。
『はらぺこあおむし』のエリック・カールさんによる、いつもの軽妙なコラージュ作品。
ドイツ育ちのエリック・カールさんが、祖母から伝え聞いたお話、
ドイツの菓子、プレッツェルの誕生エピソードです。
王室ご用達のパン職人ウォルターは、ある日パン生地材料の牛乳をこぼしてしまい、
牛乳無しのパンを焼いて、国王夫妻の怒りを買います。
許しを得る条件は、朝日が三つさしてくる、最高においしいパンを発明すること。
試行錯誤の末の、びっくりするような展開です。
なるほど、だから独特の結び目のような形なのですね。
少し硬めの食感も納得です。
プレッツェル命名のくだりは、名訳だと思います。
小学校のおはなし会で読みました。
やはりお菓子のお話なので、みんな興味津々でした。
この形のプレッツェル、見たことがあるような気もするのですが、
今度、探してみようと思います。