読み聞かせをしていて、絵本は教科書だと実感します。絵本はいろいろなことを教えてくれる。読み聞かせをする自分にとっても同様です。もっと早く読み聞かせを始めていれば、息子の成長にもっと向き合えたのに…。
この、「おとなりさん」はさしあたってコミュニケーションの初級教科書です。
一人暮らしに物足りなくなって、おとなりが気になるにわとりさん。引っ越してきたのはふくろうさん。どうにかしてお知り合いになりたい。生活時間の違う二人が、あれこれして見つけた方法は伝言板。めでたし、めでたし。
でも、このおじさんはもう少し意地悪です。
おとなりが気になるにわとりさん。どうしてあきらめなかったのかな?
となりにどんな人が住んでいるか、知らない人って多くない? 大人って、そんなところがある。伝言板があったら、本当は仲良くできるのかもしれないのに。
となりどうしのやりとりが、ケータイだったりすること多くない? やっぱり、顔を合わせることが大事だったりするんじゃないかな?
にわとりさんは、ふくろうさんにサングラスを贈ります。やっぱり会いたいからです。
子どもに語りながら、学ばなければいけないのは大人のほうかもしれませんね。