小さい頃、空をみあげて「あの雲、ハンバーグみたい」、ちょっとしたトイレの壁紙の一部が怖い顔したオジさんに見えたりしました。
そんなことを思っていた頃をすっかり忘れていましたが、ふっと思い出させてくれる1冊でした。たった1個のリンゴ。たかがリンゴ。もしかしたら別物ものかもしれないと思ったその時から、(妄想じゃなく)想像力が全力で発揮する。私もかなりいろんな想像をした方だと思っていたが、参りましたといった具合になるほど思い切りいろんな見方が展開されています。面白かったです。モノの見方って意外と重要なんですよね。特に大人になるにつれありきたりの発想やら、当たり前の常識に囚われやすくなるわけです。まぁそれが大人と言う見方もありますが、新しい発明や目からウロコなんて嬉しい要領の快適な大発見が生まれるかもしれません。だから子供の頃時こそ、いろんな見方の練習が大切なのではないでしょうか。人生の教科書としてお勧めです。もちろん大人になったしまったと思っている方にも、今からこの絵本に出会ってからでも決して遅くはないと思いますよ。