何度か新聞の広告欄で目にしていた題名が気になって手にしてみました。予想通りの絵本。「算数障害って知っていますか?」と小さい文字での副題で内容は想像できました。近頃は色々な障害について、多くの大人から子供まで理解してもらおうという絵本があります。そんな1冊で、特に単純計算、規則的な暗記物に対してどうにも出来ない、理解できない、納得できない。でも本人も意識はないものの、すでに代数をパズルのように楽しく理解している少年のお話です。当の少年の考えや、手こずって苦悩する心模様も丁寧に描かれ、一般的には理解しがたい”天才”と片付けてしまう領域の一部が少し分かる絵本でした。4年生の次男は「オレも天才かも!?」なんて主人公に失礼な感想を漏らすところを加味すると、読み聞かせとしてはウーンと悩みどころと思い、教育に関わる大人にお勧めしたいとしました。