【内容】
韓国のソンミ嬢の家のすぐ近くにねずみの家がある。いつもキムチを(勝手に)頂いているのは悪いから、自分でキムチを作ろうと思い立つ。ちょうどソンミの一家が、キムチを大量に漬ける作業をするので、こっそりやり方を見ながら、ねずみたちもキムチを作る事にする。
韓国の昔からの習慣「キムジャン」を紹介する。キムチの歴史のミニ講座、いろんなキムチの紹介もある、キムチ入門書・児童版。(大人も可)
【感想】
おばちゃんが大活躍する絵本。近所のおばちゃんたちも加勢して、みんなで寄ってたかって冬中食べる分のキムチを作っている。みんな素手で唐辛子を白菜に挟み込んだりしているけど、ヒリヒリと痛くなったりしないのだろうか?韓国のおばちゃんは、根性があるから大丈夫なのだろうか。
今は、キムチ用の冷蔵庫があったり、その辺で買ってくることもできるから、キムチをまとめて漬ける習慣はだんだんやらなくなってきているという。でも、この絵本をみていると、大変な作業ではあるけど結構楽しそうで、無くなって欲しくない習慣だと思う。
本場の手作りキムチは、本当においしい。工場で大量生産されたキムチや、日本人向けの味付けになっているキムチもどきとは全然違う。なかなかおいしいキムチを食べる機会がなくて残念だ。ないならやっぱり作るしかないか。
ネズミもつくりたくなるおいしいキムチ。キムチもいいけど、白菜の漬物も捨てがたい。漬物は本物と偽物(よく似た別物)がある。この絵本を見ていると、昔、田舎で祖母が作っていた白菜の漬物を思い出した。今じゃ、あんな素敵な、本物の白菜漬けはお目にかかれない…作り方をよくよく聞いて記録にとっておかなかったことが悔やまれる。