表紙絵とタイトルがすごく気になって図書館で借りてきました。
家に帰って読んでいたらウチの下の子がのぞいて、
「うわっツ!怖い」と一言。
表紙絵に描かれている夫婦の顔があまりにもリアルでドアップだったので(特に裏表紙のご主人の驚いている顔)、怖かったそうです。
ページを開いて、月のしずくの子どもたちとの出会いのシーンを見せてあげたら、「なぁんだ。いい人たちじゃん」と、安心してくれました。
一体、どんな極悪人だと思っていたのでしょう?(^^;)
月のしずくの子どもたちを子育て中に、この夫婦はいろいろ恐ろしい事件に巻き込まれますが、それでも体を張って、子どもたちを守ります。
その姿がとても素敵でした。
正直、とても中年夫婦の行動力じゃなかったですね。子どもたちへの愛情パワーが、こんな風に強くさせたのかも……。
こんなに頑張ったのに、最後につきの子どもたちを返してくれって月からほんとうの母親が来た時には、ちょっとこの展開はひどいんじゃない?と、ハラハラして読みました。
(昔話なんかだと、たいてい子どもは元の世界に戻って行ってしまいますよね?)
でもでも、最後の最後にハッピーエンドでほんとうにホッとしました。
最近の作品は内容の似たものが多くて、途中まで読むと、最後はこうなるんじゃないかな?と予測できることが多かったのですが、このお話は最後までドキドキしっぱなしでした。
小学校の高学年くらいからお薦めします。