「妖怪えほん」1、悲のマーク。
うぶめは、産女、姑獲鳥と表記される、胎児とともに死んだ妊婦のこと。
つまり出産できずに亡くなった、妊婦の悲しみと悔しさの妖怪、でしょうか。
主人公とお父さんの会話で、状況が紡がれます。
どうやらお母さんは、出産事故で亡くなったようですね。
そして、お母さんの幻聴を聞くのです。
うぶめという鳥の鳴き声、と、お父さんは否定しますが…。
ストーリーの帰結は、残されたものたちへの慰めとしての妖怪の存在、
ととらえたいです。
同時に、生まれることの奇跡も体感できると思います。