全体的に絵に暖かさを感じつつ、雪の冷たさも感じ取れるという稀有な体験をしました。
ゆきの日に出会った、ふわふわころりとゆきぐも。
家のベッドで待つ妹のために、あるお願いをします。
お願いを叶える代わりに大事なおもちゃを差し出さなければならないけど。
妹を想う気持ちはほんわかするけれど、一方でそのおもちゃ(車)が「もうかえってこない」お父さんにまつわるものという苦い部分もあって、すんなりと「良かったね」と言えない気持ちが残りました。
でもきっと何度も手にしてしまう、美しさと優しさと痛さが詰まった一冊。