本当にあった朝鮮からの使節団と淀川周辺の村の人たちの交流のお話。
もっとも朝鮮の使節団の人たちは、江戸へ行くため仁淀川を通ったらしいです。
なぜ、わざわざ京都の伏見辺りに上陸して、そこから内陸を歩いていったんでしょう?この作品ではこの旅路の経路を選んだ説明は一切載っていませんでした。
小林豊さんがこのお話を書かれた理由とお話しについての説明が後書きに載っています。
大きな地震やアジア大陸の国々との関係など、今小林さんが伝えたいものが描かれていたのだと、改めて感じました。
作品そのものは記録ドラマみたいな内容ですが、
当時の服装や町並み、使節団の人たちの衣装などじっくり見ると見応えがあります。
読み聞かせ等で使うなら、小学校の高学年くらいの子どもたちに
小林さんの後書きをかいつまんで入れながら読んでみたいです。