くまのベルナルさん、寝ている間にキツツキにかぶっている帽子に巣穴を開けられてしまいます。
それからも、どんどん鳥と巣穴は増えていき、不思議なことに帽子は必要に応じてどんどん大きくなっていくのです。
最初はちょっと寂しそうだったベルナルさん。鳥のさえずりに囲まれてきっと幸せだったんでしょうね。
夏が去り、秋が来て、冬の声が聞こえ始めたある朝、鳥たちがいなくなってしまいます。
本当は寂しいくせに、全然問題ではない、と強がって見せます。
でも、鳥たちが戻ってきたときのために・・・と、エサは欠かさず用意しているのです。
熊だから冬眠するのですが、鳥たちが帰ってきたときのために起きていようと頑張るベルナルさん。
「もう、休んでいいんだよ〜」と声をかけたくなりました。
春が来て、誰かのノックで起こされたベルナルさん。
また幸せな日々が訪れて、良かったね。