うんち、つちくれ、たんぽぽ。
普通の人は、普段気にも留めないものたちが主人公。
このように小さなものにも思いをはせて、愛情を注ぎ、豊かな感情を吹き込んだ作者は、きっと心の広い、温かい人なんだろうなと思いました。
こんなやさしい心に育って欲しいなと思いを込めて、子供に読み聞かせました。
小さい者、弱い者を見下し、平気でふみつけにする日本のすさんだ社会とは対照的に、小さい者の心、いのち、役割、を認め、大切にする世界がありました。
小さくて誰にも見向きもされないような者達にも、ちゃんとした使命があって、お互いを必要としているんだということを思わされるお話です。