タイトルページには、色々な種類のパンが顔をのぞかせている。この本を読む時には、まず「今日はどのパンで作ろうか?」と娘と相談するところから始まります。「カリカリに焼いたトースト!」「今日はつぶつぶのゴマパン!」。読み進めていくうちに、何の材料を挟むかも立ち止まって相談です。「今日は、卵はいらなーい」「トマトたくさんのせちゃおう!」。
シンプルで、余計な説明や展開が無い分、その日の気分で「自分がどうしたいか」を自然と考える造りになっているのが魅力です。ただ単にサンドイッチを作るだけの工程だけで、こんなに「選択」にあふれているのかと、新鮮に感じることもできました。
最初は緑色が映えるきれいな表紙に魅かれて、手に取りましたが丁寧なイラストといい、内容といい、何度読んでも娘と一緒に楽しめる一冊になりました。