子かばのヒッポはいつもおかあさんと一緒。一緒にいれば、いつも安全。でもおかあさんは大切な言葉をヒッポに教えます。「グァオ」。最初はうまくいきません。「こんにちは」は「グァオ、おんにちは」、「たすけて」は「グァオ、たっけて」。
ある日、一人のときにワニにつかまってしまいます。思わず叫んだ、「グァオ、たすけて」。この声を聞きつけておかあさんが助けにきてくれたのです。
かばにとって大切な言葉「グァオ」、おかあさんから受け継いだ言葉「グァオ」。
「あかちゃんはお母さんから、言葉を習う。だから、言葉はお母さんからの贈り物。きれいな日本語を大切に受け継ぎたい。」
これは私の友人の娘さんが、青年の主張で発表した事です。
この本を読んで、思い出しました。
人間だって、動物だって言葉が身を守る事があるでしょう。ましてや、人間は言葉によって人格も形成されることもあると思います。
身を引き締めて、子どもたちに大切な言葉、きれいな日本語を伝えていきたい、つくづくそう思いました。