とても丁寧に描かれていて、きれいな絵本でした。
タイトル的に、作者は狩人の生活を描きたかったのかもしれませんが、私個人的には狩人と暮らす犬たちの物語に思えました。
特に主人公のノルマンは最初の相棒・犬ナヌクが大好きだったあまり、ナヌクが死んだ後の狩りのリーダー犬・アパッシュへの扱いが結構意地悪かったので、そこばかり気になってしまいました。
内容的には児童書のレベルで小学校高学年から中高生にこそ読んでもらいたいです。
文字数はできるだけ短く簡潔にまとめてあり、物語の流れてとしては読み易いです。ただ、絵本でこれだけの情報量を伝えるのは、ちょっと無理があるかな?とも感じました。
物語的には大人の話なので、興味がないと子どもたちは手に取りにくいです。
テーマを決めてブックトークなどで紹介できればいいなと思いました。
最後に≪北の狩人の暮らし≫という冊子がついていて、彼らがどんな道具を使い、どういう犬たちが狩りに使われているかを解説してくれています。