スイスアルプスの山国の生活とマウルスから見る都会の生活が描かれています。聡明で勇敢なマウルスと心優しいマドライナ父子が色々な経験を積んでいきます。都会で見たヘリコプターにも思いがけない形で乗ることができました。マドライナ父子と無事に家に戻ったマウルス達にお母さんはリンゴいりの巻きパイを焼いてみんなで食べるという下りがあります。その場面の絵はないのですが甘酸っぱさが伝わってきました。
大型絵本の半ページに描かれた絵をじっくり見ながら、外国のお話しを楽しんでほしいと思いました。
作者アロイス・カリジェの生地であるトルンに3日間滞在したことがありますが、あちらこちらに彼の絵が描かれてあってスイスでは国民的な画家であることがわかります。澄んだ空気と雪どけのミネラルヴァッサーがおいしく、豊かな自然の中にある美しい町でした。