教室で4年生に読み聞かせたとき、はたで聞いていたら、「おぶいひもが首に巻きついて死んだ」というところで爆笑。「死ぬのなんか平気だった」というところで「すげぇ」とこれまた爆笑。笑うところじゃないんじゃ・・・? と複雑な気持ちでした。
あとで聞いたところでは、この話をとても悲しい話として受け止めていた子が多かったようす。大人にはこの猫が最後にはとうとう幸せをつかんだんだということがわかって、充実感と満足感を覚えることができるのですが、子どもにはそこまで読み取るのは無理なのではないかと思いました。
読み聞かせ講座の講師の方に聞いても、この話は低学年には向かないとのこと。低学年には人生に肯定感の持てる、真にハッピーエンドのものを与えて欲しいとのことでした。私もそう思います。この話はむしろ中学生以上から大人にかけての人が読むといい絵本なのではないでしょうか。