ロシアの絵本は良質のものが多いような気がします。この本は、絵本集になっていて12の話が収められていますが、どれも身近な動物が登場し、奇抜な内容はありませんが、こころにじんわりくるような展開になっています。子供たちをあたたかく見守っているような、そんな絵本です。
収められている話のうち、「にゃーおといったのはだれ?」と「三びきのこねこ」は、同じステーエフの絵で『ニャーンといったのはだーれ』として出版されています。また、「ひよことあひるのこ」は、同名で別の国の別の作家が出したものがあります。(ということは創作絵本ではなく、またロシアの話でもないのでしょうか。)
12の話の長さは色々で、小さい頃から少し大きくなるまで楽しめる本だと思います。