うさぎさんの作ったしっぽのついたぴょんぴょんかばん。
ぶたさんやぎさんたちに、うさぎさんは
同じかばんを作ってあげます。
そこにぞうさんがやってきてかばんが欲しいと言いますが、
もう作ってあげるきれがなくて・・・?!
私が昔から好きな「どうぞのいす」「ごろりんごろんころろろろ」
を作ったお二方の作品ということで読んでみました。
よどみないリズミカルな文章に加え、
色紙のかけらをちりばめたようなきれいな絵、
みんなのためにかばんを作るうさぎさんと
困ったうさぎさんのために駆けつけたみんなのやさしさ…、
ほっこりした気持ちになれる1冊です。
息子は「ぴょんぴょんぱん」が「ぴょんぱんぱんぱん」と
音が変わるところが好き。
リズミカルに進むと思いきや、予想外の音が出てくるので、
毎回そこでふふっ笑います。
ぞうさんの反応は「ええ?!」と意外でしたが、
子どもって、欲しかったものをこちらが良かれと思って
作りなおしたり、買ってあげたりしても、
使い勝手が悪そうなものだったり、直す前の物の方を
好んだりすること、人が持っているものと同じものが
良かったりすることあるある。
意外なラストではありますが、
子ども自身も、そんなところに共感できるのかもしれませんね。