私が小さい頃から知っている昔話ですが、絵本で読むと言葉のリズムの心地よさ、いかにも「冬」を感じさせる絵の魅力で、お話の世界に一気に引き込まれました。
いろいろな出版社から同じお話しは出されているようですが、おじいさんが思わず笠をかぶせてあげたい、と思わせる寒々とした様子は、この絵本ならではです。
「よういさ、よいさ、よういさな」とお地蔵様達が家に近づいてくる場面は、絵本の中には遠目にしか描かれていないのですが、声に出して読んでいると、頭の中のスクリーンにお地蔵様の様子が浮かび上がってくるような気がしました。
大晦日が近づいたらぜひ読みたい、これぞ名作です。