お母さんと離されて、小屋に入れられたうさぎの三兄弟。
お母さんに会いたくて小屋を抜け出した3びきのうさぎは、自由と同時に様々な現実に直面します。
いわむらさんの描く月夜の中のうさぎたちにハラハラドキドキ読み進んで行ったら、淡い期待はラストで厳しいものとなりました。
自由と危険は表裏一体でした。
小屋に返ってこないさっちゃんを待ちわびるラスト。
この部分を知っていないと、小さな子にはちょっと刺激的な展開で要注意かもしれません。
でも、きれいごとではないお話は重要だとも思います。
刺激的な結末の余韻に浸りながら、作者の後書きを見たらホッとしました。
このお話は、いわむらさんが実体験したことを基にしているそうです。
3匹の内の1匹は帰ってこなかったけれど、残された2匹には将来が約束されました。
このあと、ウサギたちはどうしたのでしょうか。
いわむらさんのうさぎたちは、残されたうさぎの子どもができたエピソードを語っています。