4歳3ヶ月の息子に読んでやりました。鬼は鬼でも人間を助けてくれるお話なので読んでやったのですが、私が小さいころ読んでもらったものとは異なり、少々深みがないように感じました。そもそも、危機感にかけているなと。たとえば、何度橋を作っても流されてしまい、この橋がどれだけ生活に必要なのかという危機感や、大工が鬼の名前を考えて考えて、でもわからなくて、どうしよう、どうしようと悩みに悩んだ末という危機感など・・・。なんだか次から次へと当たり前のようにストーリー展開されてしまうと、当たり前のような感覚だけで、ひとつもストーリーとして心に残らないような気がしました。息子もあまりこの本を読み終えて、心になにか残ったという感じもありませんでしたね。私は、すごく危機感というか切羽詰った感の上に偶然知りえたおにろくという名前というのをよく鮮明に覚えていたんですが・・・。ちょっと残念な絵本でした。