新刊
ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック

ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック(Gakken)

SNSで話題!すてきな大人になるために大切にしたい「おやくそく」を紹介する絵本。

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新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

白井音子

その他の方・60代・新潟県

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白井音子さんの声

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自信を持っておすすめしたい 甘い関係  投稿日:2024/10/09
おじいちゃんとパン
おじいちゃんとパン 作: たな
出版社: パイ インターナショナル
甘いトースト
こんなにもレパートリーがあったんだ!
この季節、
表見返しのリンゴの甘煮にシナモンに食指が伸びます。
裏見返しのバナナにチョコがけは夏の縁日の味がしそうです。

「しかたねえな」っておじいちゃんはなんとも嬉しそうで
ほんとは好きだったソーセージのパンより
甘いパンを食べるおじいちゃんを見るのが大好きだったちびすけ
ちびすけとおじいちゃん
パンに負けないくらい甘い関係。

おじいちゃんの髪が白くうすくなるにつれて
ちびすけは少しずつ大きくなり
手書き文字が次第に整って…
お勤めをするようになったちびすけが
空っぽの椅子を眺める図に
「えっ、おじいちゃん、糖尿病で?」とドキッとするも
旅行でしたか とホッとする。

シャツとソックスの色を合わせたりして
おしゃれなおじいちゃん
早くちびちびすけにも一口わけてあげられるようになるといいね。
ちびすけ妻には「甘いものあげないで〜」って
怒られちゃいそうだけど。
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自信を持っておすすめしたい 11月22日に読むのはいかが  投稿日:2024/09/15
くよくよしても しかたがない!
くよくよしても しかたがない! 著・絵: ワンダ・ガアグ
訳: 小宮 由

出版社: 瑞雲舎
ひとは、「自分が誰よりもたいへん」って思いがち。
だから仕事のとりかえっこを提案したフリッツルの気持ちはよくわかる。
だけど、のらりくらりなんて言われてもその提案をあっさり呑んじゃうリアンがなんたってすごい。

後の展開はもう、さもありなん…と思うのに
ビールが溢れれば、思わず「ひゃ〜」
クリームがこぼれれば「あちゃ〜」

クライマックスは
リアンが牛を助けようとロープをジャキッ。
つながってたフリッツルが鍋の中へ 「あらら〜」
ロープでつないだ時にはフリッツル、ナイスアイディアって思っただろうにね。

そうして、もとの仕事に戻らせてと頼むフリッツルに
返したリアンの
「これからも もっとなかよく くらしていけそうだね」
には感服!

重なる失敗もものともせず
「おきちまったことだ くよくよしても しかたがねぇ」と
全くひきずらないフリッツルの潔さにも感服!
「おめぇのしごとは ちっともらくじゃねぇ」
とあっさり認めちゃうのもまた潔し。

いい夫婦だよね。
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なかなかよいと思う 毎年恒例  投稿日:2024/08/31
かきのみぼうや
かきのみぼうや 作・絵: よこみち けいこ
出版社: ニコモ
大きな柿の木のあるご近所さんから
毎年分けていただくのが渋柿で
T字に枝の切れなかったものだけ
焼酎でさわし柿にして
残りはひたすら皮をむいて吊るします。

秋の風に吹かれ、おひさまの陽射しを浴びるだけで
こんなに甘くなるなんてと
毎年、その不思議に感動します。

干されてぼうやがしわしわじいさんになる様も
もんで冷蔵庫(我が家は冷凍)で粉を吹き甘味が増すのを待つのも
お馴染みの過程で、
毎年恒例の景色を
こんなかわいい絵本で読めて嬉しくなりました。

かきのみぼうや
君の甘さは格別で
戦時中、砂糖が貴重で手に入らなかった時代には
お汁粉の甘味に砂糖の代用として使っていたんだそう。
母からかつて聞いた話。
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自信を持っておすすめしたい 30年前に出会いたかった  投稿日:2024/08/22
もぐらけんせつ ぽんぽこでらのおまつり
もぐらけんせつ ぽんぽこでらのおまつり 作・絵: 長崎 真悟
出版社: 童心社
ふとんで添い寝
「読む本、持っておいで」に抱えてくるのは
『はたらくくるまいっぱい』といった図鑑類。
ひたすら車の名前を読み上げる という‘読み聞かせ’。
この本読みたかったな、‘男の子’だった頃の息子たちと。

重機がいっぱい登場しつつ
愉快なストーリーが展開するのが魅力です。
こんなかわいい絵なのにはたらく車たちはリアルで緻密。

何よりネーミングが楽しくてやられました。
‘おやかた’うーん!建設会社ですもんね。
なかまたち一覧では‘おやかた’だけど
報告書によれば‘ほりぐちもぐざえもん’さん!
‘ホリマクール’と‘ぐらさん’が秀逸だと思う。

ビーバー材木店の活躍に
子どもたちの国語の教科書に載っていた「ビーバーの大工事」を思い出し、なるほど と。

お祭りの頁がいかにも楽しそう。
どの顔見てもニコニコで
お神輿の上のモグラまで笑顔。
はらつづみや笛のお囃子が聞こえてきます。
頁をめくって花火が上がれば
みんな、見てる見てる橋の上から。
ぽんぽこばしのたぬきの腕が‘滑り台’になるとはお見事。
「面白いから読んでみて」と薦めた姪が
「みすずさんはミミズで手がないから義手なんだね」と。
それは気付かなかったな。

「もぐらけんせつ」にすっかり魅せられて
『りすさんいっかの木のおうち』も図書館に予約!
我が家、先日水廻りのリフォームをしましたが
「もぐらけんせつ」に相談すればよかったかな?
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なかなかよいと思う 教科書のあのおはなし?  投稿日:2024/06/15
中国の昔話 九色のしか
中国の昔話 九色のしか 文: リン・シュウスイ
絵: リャオ・ジャンホン
訳: 宝迫典子

出版社: あかつき教育図書
「くしき」?
これはもしや『五色のしか』?
小学校3年の国語の教科書に載っていました。
半世紀近く前ですけど…
ストーリーの記憶は曖昧ですが
「ごしょく」ではなく「ごしき」と読むのがめずらしく
印象に残っていました。

『九色のしか』の巻末の説明により
インドの物語が中国に伝わり
それが日本では今昔物語や宇治拾遺物語の「五色のしか」になったと知りました。

「欲は人を恩知らずにしてしまうもの」
それは薬草とりだけではなく
この世で一番美しい毛皮を纏いさえすれば
この世で一番美しい王妃になれると考える王妃もまた然り。
人間誰もが多かれ少なかれ王妃で薬草とり。
私も化粧品や洋服にたよらず
過ごし方や考え方、生き方で美しくなるのを目指すとしましょう。
学生時代、
ゼミの先生が退官される際にくださったお話があるのです。
「人間、胃袋はひとつしかないのだから、それがいっぱいになれば充分なんですよ。欲張らないで生きなさい。」
この本を読み、また思い出しかみしめています。
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なかなかよいと思う さかなやさんに座布団1枚  投稿日:2024/05/27
どろぼうねこのおやぶんさん
どろぼうねこのおやぶんさん 文: 小松 申尚
絵: かのう かりん

出版社: 文芸社
おかしくって子どもたちと繰り返し読んだ
『はれときどきぶた』を思い出しました。
こちらは「はれのちさんま ところによりさば」って!

さんまが降ったら商売あがったりのさかなやさんへの恩返し
おやぶんの作戦は仲間を集めて…
おやぶん以下どろぼうなかまの目つきの悪さが
逆に魅力的です。
おやぶんの大空のように開けた口に
さんまが次々吸い込まれる頁は迫力満点。

「ぬすんでいっていいかい」と了承を得るおやぶんも律儀だけれど
「いっぴきならぬすんでいっていいよ」と答えるさかなやさんがたまらない。
最後の「はくさいがふらなきゃいいけどね」も
落語のおちみたいで「うまい!座布団1枚!」
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なかなかよいと思う 「おまえ」へのエール  投稿日:2024/04/03
わすれていいから
わすれていいから 作: 大森 裕子
出版社: KADOKAWA
猫は母性本能が殊の外強くて
大きな人間の子も「子」と認識して優しく接するのだとか。

「おれ」も体の大きさではすっかり差がついても
ずっとずっと「あにき」。
だから「わすれていいから」は
もっとうんと大きくなれよって「おまえ」へのエールなんじゃないのかな。

閉ざされたドアから漏れる細い灯り
膝に乗れなかったのは「おまえ」の思春期のせい?
引っ越しのためであろう段ボール箱のマークにニヤリ。
青年になった「おまえ」と見る窓の外は夕焼け。
その静かな眩しさが少し淋しい。
一場面一場面が読み手にとっても
アルバムを繰るように進んでいきました。

「おれ」に伝えてあげたい。
新しい縄張りを見つけたって縄張りはひろがるだけ。
「おれたちのなわばり」はいつまでもなわばりのままだよって。
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自信を持っておすすめしたい なんていい村  投稿日:2023/08/30
むらの英雄
むらの英雄 文: 渡辺 茂男
絵: 西村 繁男

出版社: 瑞雲舎
自分を数に入れないちょっとまぬけなおとこたち。
だけど、少し前にブータン王国のそれで話題になった「幸福度」でいえば満点の村ではないでしょうか。

この人たちは、みーんなでひとつなのかもしれません。
誰かが欠けたとして
それが何の誰それさんではなくて
自分の一部みたいな。
だから一人足りなければ嘆き悲しみ
戻って?くれば大喜びする。

袋が12あることが判明した後が圧巻。
ひとり足りないなんて言い出したのは誰だ?とか
ひょうに食われてしまったって言ったのは誰だ?なんて
犯人捜しはいっさいなくて
「もどってきた」「かえってきた」って
みんなで大喜び〜おまつり〜英雄伝説に…
…あーなんていい村だ!
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自信を持っておすすめしたい こんな夏を知っている  投稿日:2023/07/30
なっちゃんの なつ
なっちゃんの なつ 文: 伊藤比呂美
絵: 片山 健

出版社: 福音館書店
かつて「鳩よ!」という雑誌を購読していました。
そこで伊藤比呂美という詩人を知りました。
恋人宛イラスト付きの葉書が何枚も載ったことがあって
絵も言葉もレイアウトも今の時代ならまさに「イイネ!」
母となった伊藤比呂美さんの育児エッセイ『おなか ほっぺ おしり』には大いに笑わせてもらい励まされもしました。
その伊藤比呂美さんの絵本ですって…

こんな自分より背の高い草の中にいる私を
覚えている気がします。
知らなかった名前の草も聞いたことがある草も
もう、もさもさと生えて伸びて私を隠してゆれる。

サルビアの蜜も分けてもらったし
おしろいばなでも遊んだし
子どもの頃の夏がここにありました。

お盆の頃にはセミがあおむけで死んでる。
ちょっと前まで喧しいほどないてたし、
道に落ちてて「死んでる?」ってつつくと
「じじっ」と動いて驚かせられたのに。

ともちゃんが待ってくれてたなっちゃんちの庭
鶏頭、鳳仙花、朝にはラッパだった朝顔はしぼんで。
畑にはトマトとトウモロコシ、里芋の葉っぱかな?
なんて夏らしい庭でしょう。
「ガーデニング」なんて言葉がなかった頃の夏の庭。
生命力にあふれ、けれど気持ち安らぐ夏の庭です。
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なかなかよいと思う 私もぴったりの傘で  投稿日:2023/07/08
ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?
ぽつぽつぽつ だいじょうぶ? 作: しもかわら ゆみ
出版社: 講談社
「雨の日のおすすめ絵本」に
レビュコンで知って魅せられた
しもかわらゆみさんの名前を見つけ
期待に胸ふくらませこの本を手に取りました。

リアルなのにこんなにもかわいいというのは
「目」かな?「ポーズ」なのかな?
たぬきさんときつねさんの蕗の相合傘
くっついた体温が伝わってきそうです。
奏でる雨音も雨粒によって?雨の降り方によって?
かわって楽しい。

母の介護…人生の雨降り
私も私にぴったりの傘をさして
雨音に耳を傾ける余裕を持ちたいなと思いました。
傘なんていらないよって
かえるくんみたいになれたら最高だけどね。
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