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先に光が見えない思いでしたが、・・・
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投稿日:2015/11/23 |
表紙絵の寒々しく雪降る中、やせ細ったミャーの姿に絵本を開かずにはいられませんでした。
家族も友だちもいない見捨てられたミャーの行き場のない境遇に、その先に光が見えない思いでした。
本能的に身を護るため逃げ込んだ先に、ミャーの生きる場所があったようです。
神様がきっと見ておられたのだな〜と思います。
あったかい部屋で、美味しいご馳走を前に、愛する家族や友人とクリスマスを過ごせることの幸せをかみしめる子どもたちが、ミャーのような存在に心をとめる優しさも少しづつ自分の中で育てていける子であればと願ってやみません。
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ちょいといっぱいのつもりが、・・・
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投稿日:2015/11/23 |
ごきげんなライオンシリーズのファティオ&デュボアザンコンビの作品です。
サンタ・クロースが、1年で一番大切なお仕事に出かけようとしています。
奥さんがお弁当を作ってくれました。
ハムとピクルスとチーズのサンドイッチが三つ。
クリスマスケーキも大きなのを三きれ。
あつあつのコーヒーも。
なんとも甲斐甲斐しい奥さんです。
出かけるまで、サンタさんにいろいろと注意もしています。
ところが、プレゼントを届ける最初の家を前にして、眠気が襲ってきて、コーヒーを一杯飲もうと森のはずれにそりを止めました。
ちょいといっぱいのつもりが、お弁当のはこを開け、サンドイッチとケーキのにおいをかいでしまって、・・・・・・。
そうです。あったまって、さらにおなかいっぱいになったら、・・・・・・。
サンタさんお疲れだったんですねぇ〜。
プレゼントを配るこの日まで、きっとおもちゃ作りで寝てない日も多かったんでしょう。
この後、小さい読者さんたちは、読んでいて慌てるに違いありません。
プレゼントは、どうするの?間に合うの?うちに来ないかもしれない。なんて心配するでしょうね。
森の動物たちの活躍で、すっかりサンタさんのお仕事が終わりました。
サンタさんが目覚めると、雪に残された動物たちのメッセージが可愛いんです。
さらに、サンタさんが残したお返事のメッセージもまた素敵でした。
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「泣かせるのは簡単なんよ。だけど俺は笑わせたい。・・・・・・
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投稿日:2015/11/23 |
表紙絵がかがくい先生だったので、久々にかがくい先生の作品を振り返ってみようと借りて来ました。
おはなし会の活動で、かがくい作品を紹介すると、どの作品も好評で、読み手のボランティアさんは皆ひととおり作品を読破しているようです。
先生の作家としての本格的な活躍は、2005年の「おもちのきもち」からで、2009年までの活動だったことに改めて驚いいています。
私がレビュー投稿を始めたのが2008年だったので、まさに先生の作品にどっぷりリアルタイムで浸かれたことを改めて幸せに思います。
2009年の訃報を知り、しばらくかがくい作品に近づけなかった私ですが、2011年からおはなし会に持参し読んでいます。
子どもたちの反応は、おなかの底から笑いしっかりお話のとりこになっているのが解ります。
この本の紹介文の中で、先生が「泣かせるのは簡単なんよ。だけど俺は笑わせたい。・・・・・・」とあり、そうだこれからも先生の作品をたくさんの子どもたちに紹介し笑ってもらえるようにしたいと思いました。
このほか、酒井駒子先生・いせひでこ先生が特集になっていて、絵本っていいなぁ〜って、しみじみ思いながら読みました。
巻末の絵本作家&イラストレーター61名が選んだ絵本230冊”も読みごたえがありました。
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半分になった指輪を・・・
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投稿日:2015/11/23 |
初版から第4版まではハクストハウゼン家からの話が「緑の上着の悪魔」の題で、1670年グリンメルスハウゼンによって第5版で「最初の熊の皮を着た男」に改題された作品です。
ホフマンさんの絵で久々に読み直してみると、子どものための昔話というよりは、大人もたっぷり楽しめるお話です。
戦争が終わり、暇を出された鉄砲一丁の兵隊が、お金も土地も財産もなく世の中に放り出され、行く当てもなく思いあぐねている時に近づいて来たのが、緑色の上着を着た男(悪魔)。
この男に持ちかけられたとんでもない話。
七年間、あてがわれた緑色の上着を着て、体を洗うことも髪・髭・爪を切ることもしてはならない。
上着のポケットに手を突っ込みさえすれば、いつでも金をひとつかみずつとれる。
ただし、自ら主の祈りを唱えてはならない。
勇気だめしに撃ち取った熊の皮をマントを寝床にし、「くまっ皮」と名乗れ、そして七年この姿でいたら、自由の身にし金持ちにしてやるという、約束に応じる兵隊。
お金に困らないのは良いのですが、兵隊の姿は二年を過ぎるとみるも恐ろしい化け物のようになって、・・・・・・。
四年目にある宿屋で、裏の棟の一部屋に泊めてもらうことになった兵隊が出会った老人を助けてやり、お礼に末娘と婚約を交わすことに。
外見でひとを判断しなかった末娘との、指輪を二つに割り約束するシーンが心に残ります。
この後のくまっ皮の世の中をあちらこちらと巡り歩き善行を積み、自分の代わりにお祈りをしてもらう姿に、感心します。
貫き通したくまっ皮の意思の強さと、心優しさ。
並の人間にはできる事ではありません。
葡萄酒のコップに投げ込まれた半分の指輪を、末娘が飲み干して見つけるシーンは、大人もドキドキを感じると思います。
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目にするものすべて宇宙人なのでは?と・・・
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投稿日:2015/11/23 |
待ちに待った初めての遠足。
遠足についてのお話の最後に先生が言った、「・・・かえで小学校の代表として、・・・日本の代表として、・・・地球人代表のつもりで行動してください」
先生も初めての1年生の遠足だから、気合を入れて注意をしたのでしょう。
でも、受け取る児童の方も力が入っちゃっています。
先生の最後の『地球人として…』が耳に強く残ったんでしょう。
もう気分は宇宙服を着た飛行士です。
ほんまに宇宙人に会ったらどうする?って考えすぎて歩いていたジュンくんショウくんユミちゃんには、目にするものすべて宇宙人なのでは?と見えてしまいます。
この勘違いの様子が愉快です。
最後は、「地球の未来は明るいのう」とお年寄りに褒めてもらえる行動ができました。
空にもらったななじゅうまるのご褒美が、きれいでした。
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真の充足感を感じさせてくれるプレゼントとは・・・
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投稿日:2015/11/23 |
クリスマスの日、プレゼントの洪水の中泳いでいる子どもたちがたくさんいることでしょう。
ローランドのプレゼントへの期待値は随分高かったようです。
小さなプレゼントに不満を抱き、目を閉じじっとお願いをしたら、プレゼントが、大きくなりました。
でも、ローランドはもっと大きいのが欲しいと願い、・・・・・・。
我が家もクリスマスという日の息子のとびっきりの笑顔見たさに、年々プレゼントの箱が大きくなって行きました。
が、ある年、息子がその年のプレゼントに関心も期待もしていないことに驚きました。
よ〜く、息子の様子を見てみると、彼の遊び道具は、さして種類が多くない事。
お気に入りはくたびれても手放さず、数年前に渡したプレゼントで使われていないものがたくさんあることに気づきました。
子どもの気持ちを飛び越えて、プレゼントを渡してしまっていたことを親としてとても反省しました。
親が反省し始めた頃、年齢が上がるごとに高価なものやたくさんのものを息子は求めるようになって行きました。
が、時には我慢を覚える良い体験なのだと、第一希望のものでないプレゼントにしたり、高価なものを避けました。
息子の不満な声に
「サンタさんを待っている子どもたちの中には、あなたほど欲しいものをたくさん持っていない子がいるの。あなたはずいぶんたくさんサンタさんからいただいて来たから、今度はそういう子たちにプレゼントを配ってもらえるようお願いしましょうね」と諭しました。
子どもの心の中に、〈不要な欲望の悪魔〉を大きく育てぬように、幼い頃から与える”ということは慎重に行わなければならないものだと思います。
こちらの作品は、お子さんと一緒に読んで、ほんの一瞬幸せな気分になれるプレゼントではなく、真の充足感を感じさせてくれるプレゼントとは何なのかを考えることのできる良書だと思います。
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情緒が不安定な妹と日常を過ごす姉の少女期
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投稿日:2015/11/23 |
作家ヴァージニア・ウルフとその姉である画家ヴァネッサ・ベルをモチーフにしたこの作品だそうです。
ヴァージニアが主人公のおはなしなのですが、私にはどうしてもお姉さんのヴァネッサのことを思わずにはいられません。
このように情緒が不安定な妹と日常を過ごす少女期っていうものが想像つかないのです。
姉として家族として、自らの感情を上手にコントロールできない妹を愛し理解し、懸命に寄り添っているその姿が健気です。
ヴァネッサの絵の力が、ヴァージニアを時に心落ち着く世界へ引き戻せていたのでしょう。
この作品の絵も見事です。
モノクロとフルカラーを見開きごとに使い分け、読者にも姉妹の心情の明暗が伝わってきます。
ヴァネッサの人生を思う時、ヴァージニアの最期まで見届けて、余生はどのような時を送ったのかしら?と思います。
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戸惑う葉っぱたちのあれやこれやの想像にクスリ
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投稿日:2015/11/22 |
とにかく美しい文章です。
詩のような物語文です。
第21回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品だという事に納得です。
日本人の心に素直にスッと入って来る素敵な小川文さんの翻訳の力が、大きく寄与している作品だと思います。
あと二日もすれば、秋が訪れる。
緑だった葉っぱも・・・・・・・・・・・・・・
秋の風に、おもいっきり飛び込んでいく準備が できたんだ。
この出だしから、文章に引き込まれます。
さて、お話は、木から離れる心づもりのできている葉っぱたちをよそに、木の葉つかい”がやって来ないのです。
木の葉つかいに教えてもらって葉っぱたちは、木を離れ、飛び、回り、舞ったりし、最後に落ち葉になるのです。
戸惑う葉っぱたちのあれやこれやの想像にクスリとしてしまいます。
一枚だけ芽生えた時から、この瞬間を待っていた黄色い葉っぱが、、枝からはらり。
この葉っぱの動きを文で追っていくと、まるで自分がこの葉っぱになったような不思議な気持ちになりました。
他の葉っぱたちも、・・・・・・。
さて、木の葉つかい”は、どうしたのかは、読んでのお楽しみということで、・・・・・・。
高学年への朗読、あるいは、ストーリーテリングにチャレンジしてみたいと思います。
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子どもたちみんなが笑って過ごせるクリスマス
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投稿日:2015/11/21 |
クリスマスにサンタさんがやって来ると微塵の疑いももたず信じ、家族に「・・・・・・・が欲しいなぁ〜」という言葉を漏らす子どもたち。
きっと聖なる夜〜25日朝は、お望みのプレゼントを前に、喜びの声を上げる子どもたちがたくさんいることでしょう。
家庭の事情で、「・・・・・・が欲しいなぁ〜」という望みも言葉にできない子どもたちもいるのが現状です。
そんな声をオーナメントカードにして、ツリーに飾ります。
そのツリーが置かれたデパートにやって来たお客さんが、オーナメントカードを読んで、子どもたちの希望のプレゼントを買い、そのカードを添えてツリーのもとに置いて帰ります。
誰がプレゼントしたかは、名のらなのです。
わにパパは、おさるさんのオーナメントカードを読み、サッカーボールを。
ねこばあちゃんは、たぬきのぬいぐるみを。
ツリーの周りには、プレゼントでいっぱいに。
でも、たったひとつ残っているオーナメントカードが。
くまのぼうやは、それを見つけて、パパとママに訴えるのですが、・・・・・・。
くまのぼうやが見たオーナメントは、うさぎさんからでした。
そして、お金を持っていないくまのぼうやにもできるプレゼントでした。
最後の見開きのくまのぼうやの表情がとってもステキでした。
自分の家の子どもたちの喜びを、ほかの家の子どもたちに少しおすそ分けできるシステムが、とても素晴らしいと思います。
子どもたちみんなが笑って過ごせるクリスマス、これこそ最高のクリスマスですね。
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美味しいものがお山にいっぱい
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投稿日:2015/11/21 |
実りの秋ですねぇ〜。
森の鉄道「つみつみでんしゃ」は、美味しいものを見つけるたびに止まります。
たにのひろば駅を出た電車は、やまのひろば駅を目指し出発です。
キキキーっと、電車が止まり、柿もぎ停車。
電車の窓がくり抜いてあり、次の見開きがのぞけます。
美味しいそうな柿ですね。
たくさん積んで、また走り、そして、キキキーっとまた止まり、栗拾い停車。
そのあとも、おいしいもののために停車。
秋って、美味しいものがお山にいっぱい。
山のお顔も色とりどりで、綺麗です。
こんなつみつみ電車に乗ってみたいなぁ〜♪
秋″という季節を小さい読者さんも理解し実感できる作品だと思います。
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