不思議な絵の魅力
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投稿日:2010/11/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この『さんまいのおふだ』はいろいろな絵本があるようです。
他の絵本を見ていないので、おふだを便所の神様からもらったのですから、トイレの描き方がポイントでしょう。
それに戸外にトイレがあるって、わからない子どもが大半でしょう。
このお話は、パターン化されていてわかりやすく、最後のオチもピタリときます。
絵の方は描かれ方によって印象はかなり異なるはずかと思うのですが、これだけの味わいは他にないかもしれません。
梶山さんの絵は、離れてみるとはっきりしないので、クラスの読み聞かせには不向き。
上手なのか下手なのかよくわからない絵です。
そして、訳もなくほっとする絵。
繰り返し見ているうちに味わいだけは感じました。
なんとなく便所の神様やバタ臭いやまんばに絵がマッチしているようです。
登場人物がくっきりしていないのですが、お話には充分溶け込んでいるように思いました。
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笑いながら読者としての立ち位置に悩み・・
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投稿日:2010/11/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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落語絵本で良く目にする川端先生の作品と言うことで手に取りました。
ん〜〜〜〜〜、面白い!
シリーズだったんですかぁ〜。
さっそく前3作図書館で予約を入れました。
さて、表紙絵のルックスも滑稽で奇怪なタマネギ坊。
扉絵から始まっています。
彼は忍者。
ある漁村から、巨大イカ、タコ、エビ退治を頼まれ、海へ。
海中に漂う怪しい気配に、タマネギ坊は調合した粉を海へ投じます。
その粉の内訳を読み、時代劇っぽい登場人物たちのいでたちとはミスマッチの調味料の数々に、笑いながら読者としての立ち位置に悩みました。
さらに、不思議な呪文。
・・・・・・コッテハ、モミモミ マッサージ に大笑い。
お話会で使うなら、滑舌と笑いを抑える練習必須!です。
さて、この後の巨大イカ、タコ、エビとの格闘シーンは大迫力です。
忍法水遁の術・空蝉の術・土遁の印に笑いながら感心してしまいます。
終盤波打ち際へ、引き上げられた巨大イカ、タコ、エビの大きさとリアルさに唸ってしまいました。
そして、前半の不可思議な粉や呪文の意味に納得の結末。
作中随所にみられる洒落にもクスリとさせられました。
大満足の一冊でした。
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いつになく饒舌なルラルさんの深い言葉
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投稿日:2010/11/06 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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ルラルさんのキャラファンの息子。
かつてたくさん読みました。
新刊登場ということで、図書館から借りてきました。
今回のルラルさんは、後半いつになく饒舌です。
しかも、深い〜!
自分の誕生日ケーキを焼くルラルさん。
せっかくのお誕生日なのに、家族はいないし友達は遠くだし・・・。
ちょっとさみしそうだなと思ったら、庭のみんながお祝いをしてくれました。
プレゼントまで抱えて来て。
でも、そのみんなは、自分の誕生日がわからないという生い立ち。
今度は、ルラルさんからみんなにとっても素敵なプレゼントをあげました。
ここで、感激していたら、さらに泣かせるルラルさんの言葉。
誕生日がわからなかったみんなも元気にしてくれるとっても良いお話でした。
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読書は自由への入り口
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投稿日:2010/11/04 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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「ローザ」と相通ずる作品です。
1950年代アメリカ南部の人種差別の実態が、差別された側の少女(主人公は作者)の目から語られています。
お話の舞台は、テネシー州ナッシュビル。
当時は、ホテル・レストラン・教会・遊園地には、ジム・クロー法という法律によって、人種を差別する看板が出され、アフリカ系アメリカ人を排除していました。
さらに、「ローザ」と同様バスの座席は後方、人種分離の学校へ通わされたり、劇場でも後部座席ををあてがわれたり、公園の水飲み場も別などという侮辱を多々受けていました。
こういう状況下で、アフリカ系アメリカ人は子どもたちを守るため、12歳までは一人で外の社会に出させませんでした。
主人公パトリシアは、12歳になり初めて一人で今日外へ出かけます。
目的地は、パトリシアにとって「特別な場所」。
さて、それはどこなのだろう?と読み進めていくと、次々と現れる人種差別の現実。
こうまで徹底した差別を受けていたのかと、憤りと悲しみが湧いてきます。
どんな状況でも、乗り越えられるだけの愛と尊敬と自尊心を身につけていたパトリシアは、負けませんでした。
そして、目的地を仰ぎ見るパトリシアの希望に溢れたまなざしの中に真の力強さが伝わってきました。
あとがきを読み、1950年代後半、ナッシュビル公共図書館運営委員会の議決事項に、感心しました。
「知る」権利とうい基本的人権の一つが、この町で認められたと言うことの事態の大きさを感じます。
パトリシアのおばあちゃんの「図書館は、・・・・よりも刺激的で面白く、たくさんのことをおしえてくれる」という言葉と、作者が、祖母やアンドリュー・カーネギーと共に「読書は自由への入り口」であると信じているという言葉に深く感銘を受けました。
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作者に恥ずかしい思いがこみ上げてきました
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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私も10代に読みました。
感受性豊かな頃ですので、衝撃的な作品でした。
そののち、この作品がマスコミに取り上げられ、メジャーなところへと一人歩きしてから数十年の月日が流れました。
息子にもそろそろ勧めてみようかと、図書館から借りてきました。
小さな島で、小さな生き物が誰にも迷惑をかけず、静かに命の営みを繰り返しているところへ、傲慢な人間が土足で踏み込み、ささやかなキツネの家族の幸せを壊してしまうお話です。
この世にあるものは、すべて人間だけがその恵みを享受するために造られているのではないこと。
ほかの動植物との共存を、知恵あるものとして考え、より良き道を探っていくべき使命を与えられていることを強く自覚しなければならないこと。
さもなくば、恐ろしいしっぺ返しをわれわれは受けることになるのだと、今読んでも強く感じます。
戦争を背景に描かれていますが、熊や猪が山里に下りてこなければ、食べ物を得られないニュースを聞く昨今、自分たちで蒔いた種である「地球温暖化」に頭を抱える我々にも耳痛い作品だと思います。
どこへも向けようのない怒り!
という、カバー折り返しの作者のメッセージ文もご一読ください。
何も変わっていないどころか、むしろ悪化してる現状。
作者に恥ずかしい思いがこみ上げてきました。
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人生の浮沈模様の縮図のようなお話
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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ポーランド生まれの作家さんです。
この作品は7カ国語で、発行され世界的に成功を収めた作品だそうです。
貧しい男ワルターのささやかな願い、それは人並みにリンゴの木にリンゴの実が、たった一つでいいから成って欲しいというもの。
心を込めて祈ったら、確かに一つ花が咲き実が成りました。
嬉しさのあまり、日増しに大きくなるリンゴを採るタイミングを逸してしまい、果ては売り物にもならず・・・。
まさしくおばけリンゴでした!
市場に集まった人々に、不気味な大きさのリンゴを罵られ、「自分で食べろ」と言われ、答えるワルターの意外な一言に笑いました。
さて、このリンゴは如何にと思ったら、見事生かされた使われ方をしましたが、ワルターの懐が暖かくなるわけでもなし、お姫さまの登場で結婚があるでもなし。
ただただ王様に奪い取られる展開は、お国柄故かなと思いました。
それにしても、見開き片側いっぱいの大きさのリンゴをだいの大人が数人で運ぶ姿が滑稽です。
ワルターのほおが、ばら色になったり土色になったり、果ては心も灰色にという、人生の浮沈模様の縮図のようなお話が何かを示唆しているように思えるのは深読みでしょうか?
ラストのワルターのお祈りに、笑ってしまう方が多いのではないでしょうか。
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なるほど・・・
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投稿日:2010/11/03 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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作者が実際10頭のマッコウクジラと出会いがあり、クジラの呼吸音を聞いた体験からこの絵本が生まれたんですね
なるほどです・・・海のおくりものです
ヒュルルルゥがそうだったんですね・・・
マイクを海に入れちゃうなんて、驚きです
クジラに対しての畏敬の念が感じましたよ
クジラの体の中はきっとお母さんのおなかの中と同じくらい、居心地がよかったんでしょうね
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二開き目で驚愕の展開
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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柔らかいタッチの色合いに惹かれ、手に取りました。
表紙絵を見て、あら?何をおびえているの?なんて大きいカップにスプーンなんでしょう。と怪訝な気持ちで開きました。
「正直」ということがテーマでした。
すべては、寒い10月の夜に起こりました。
嵐吹き荒れる中、カプチーヌの家へ泊めて欲しいと、この土地で人気者の魔女メガンがやってきました。
真夜中カプチーヌのお父さんは、一生後悔する過ちを犯してしまいます。
二開き目でこの展開に驚きです。
えっ、そんな〜、主人公の親ですよ。
こんなお話は今まで読んだことがありません。
不正直な人びとに、運命は容赦しないものです。
の一文で、分かりました。
父親の罪は、カプチーヌに及び体が小さくなってしまうのです。
不正直な父親と対照的に、自分の運命を努力し変えようとするカプチーヌは、体が小さいとはいえ芯の強い子です。
そして、メガンに見つかった時のカプチーヌの正直さが清清しい。
エンディングに続編の予告を匂わす文章も魅力的でした。
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さらに良い仕事をするための修行
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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サイズも形も風変わりな作品なので手に取りました。
作・絵共々フィンランドの方の作品です。
あまり人気のない村でボタン職人をしている主人公ペトルス。
粘土でもくもくとボタン作り励む彼は、素敵な古いボタンを持っています。
村の子どもたちは、このふしぎなボタンにまつわる話が聞きたくて、よくやってきます。
それは、100年ほど前にいたプアンという名の貧しいボタン職人のお話。
体が弱いプアンを家族は労わり協力し、プアンはどのボタンにも渾身の思いを込めこだわりを持ち、魂を傾け仕事をしていました。
効率の悪い仕事ぶりに、周囲の村人は嘲笑し彼の仕事を軽視していましたが、ある日この小さな村へ王様が直々おいでになり、馬車の御者がボタンを一つ拾いそれを目にした王様は・・・。
結構長いお話です。
しかし、読み応えがありました。
中高学年ならば満足する内容だと思います。
息子も、職人のプロフェショナブルな姿勢に感銘を受けたようです。
エンディングは、日本のお話の流れになれている私には意外でしたが、そえはそれでお国柄が出ている作品と納得。
最後の、“名人にとって 仕事はどれも さらに良い仕事をするための 修行だ”という一文が心に残りました。
大人の方も考えさせられるお話だと思います。
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自然の中での生活
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投稿日:2010/11/03 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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一人暮らしにあこがれている高校生の息子を捕まえて紹介してみました
「自給自足をしたいわけではない」といいつつも、自分の島(=自分の国)があったらいいだろうなぁと感想を述べてました
開拓そのものが今の子供達には、物語の中での出来事でしかないようですね・・・
主人公のマサイスは外の世界を見て来たうえで、島に帰ることを決めました
どんなに便利な生活よりも、目に見えない心が求めるものを選択したのでしょう
お話は長いですが、私は北海道の大自然を思い浮かべながら読みました
皆さんはどんな風景がうかびますか・・・?
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なつかしい
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投稿日:2010/11/02 |
ふわっとさんさん 20代・その他の方・埼玉県
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この絵本、わたしが幼稚園の頃、幼稚園で購入してもらった絵本です。
なつかしい〜♪
この絵本は、絵本といっても文章はなく、マンガ仕立てで見る絵本。
コマ割でサンタさんの日常が描かれています。
サンタさんのほんの一言がちょっと文字であらわされているぐらいです。いろいろ想像しながら眺められるので幅広い年代で楽しんでもらえる絵本だと思います。
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楽しく系統立てて理路整然とまとめられ・・
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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「まほうつかいのノナばあさん」で印象に残るパオラさんの作品です。
開く前にタイトルを見て、子どもは空を見上げ、浮かんでいる雲を自分のイメージするものに当てはめるのが上手だよね〜、息子もそうだったなぁ〜。車を運転している時は、困ったっけ、と思い出しました。
さて、開いてビックリ!
真面目な雲のお勉強絵本でした。
しかし、楽しく系統立てて、理路整然とまとめられています。
パオラさんの絵がユーモアたっぷりで、次々と読者に興味を抱かせてくれます。
フムフムなるほど、そうそうあるある と納得しながら読みました。
最終ページの索引も親切でした。
中学年の調べ学習の力になれる作品です。
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地球環境を考える
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投稿日:2010/11/02 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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有名な環境アート・イラストレーターのシム・シメールの絵本。
一枚一枚の絵を飾っておきたいような詰め込まれているのです。
地球環境と動物保護を訴えるシメールならではの絵本ですが、この絵本については文章がいらないと思ってしまいました。
テーマはわかるし、何も書き添えなくても絵だけで言いつくしているのですから。
原画を文字が汚してしまっているといったら言い過ぎでしょうか。
シメールはメッセージ性の強いイラストレーターです。
そして、文字は絵に溶け込ませにくい作家でもあると感じました。
モッタイナイのです。
でも、これだけインパクトを残したのだから、作家の意図としては成功でしょうか?
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「みのさんだ!」と息子が気づきケラケラ
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投稿日:2010/11/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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お相撲は、何があろうといつの時代も小さいお子さんとお年寄りに人気の国技。
中川・長谷川コンビで、笑い炸裂の絵本です。
前後の見返しには、相撲の技が合計36見事に描かれています。
勉強になりました〜!
主人公は、“スモウマン”という四股名のお相撲さん。
普段は稽古に励んでいますが、ただの力士じゃありません。
困っっている人の声を聞きつけ、どこへでも飛んで行きます。
飛んで?そう飛んでいきます。
その時のマントが、なんと化粧回しなんです。
今日も悪漢にいじめられている女の子の声を聞き、飛び出し戦うスモウマン。
その悪漢が、覆面レスラー。
そのマスクには、“もと力士”の文字が。
もう爆笑です。
ストーリーは、この後この少女の空いたお腹の具合までお世話してあげる、強くて優しいスモウマン。
お話の流れは、わかりやすく流れるように進みますが、どのページも手が止まり、見開き隅々にある長谷川先生の遊び心に見入ってしまいます。
どのページでも爆笑です。
スモウマンの部屋の稽古場に掲げられている“心技鯛”の額。
“体”じゃなくて“鯛”なんです。
また、入門している力士の四股名札を読み上げていくと、相撲部屋じゃなくて、お寿司屋さんに来ているみたいなへんてこな気分になったりして。
ま〜、部屋の名前が“すしのねた部屋”ですものね〜。
講談社のビル・中川商店街にも大笑い。
酒・ビール立ち呑みどこの張り紙に、はははひっくり返りました。
大衆食堂どもんの店の中のテレビに映っているのは「みのさんだ!」と息子が気づきケラケラ。
部屋のおかみさんのヘアスタイルと部屋の食事部屋の貼紙に二人でおなかを抱えて笑いました。
この笑いを誘う懲りように脱帽です。
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正面からのアップの描写は一つもなく・・・
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投稿日:2010/11/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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オールズバーグさんの色彩豊かなパステル画です。
彼の用いる色は、現実の世界のものとは異なる妖気を帯びた不可思議なものが多いと思います。
ストーリーが現実から逸脱した世界へと誘われるものなので、思わずその色彩の異様さをこちらが受け入れてしまいます。
この作品も、特殊な体験をしたリタ・アン号の船長ランドール・イーサンの航海日誌からの抜粋というスタイルでお話が進み、しっかりのめり込み読みました。
航海の途中、海図上には認められない島に船員と共に上陸し、不可思議な石を船へ持ち帰った。
ここまで、登場人物たちの正面からのアップの描写は一つもなく、奇行が目立ち始めた船員すら表紙絵で観るとおり、背後からの描写です。
そして、前部ハッチの中の船員たちの並んだページで、始めて灯かりが差され、表情の読み取れる描写になっています。
このときの不気味さといったら、表現しようがありません。
静かで淡々とした日誌の文章が、一層このお話のミステリアスさを増幅させてくれます。
ラストの一文に、ニヤリとできるのはやはり高学年でしょうか。
大人もどっぷりと、この異様な世界に浸かってみるのも絵本を楽しむ醍醐味かもしれません。
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自分を考える。
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投稿日:2010/11/01 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この絵本の評価が分かれるのは、絵に誘われて手にしたら内容がかなり硬いからだろうか。
手に取ったイメージと違い低学年向きではなく高学年向き。
理屈っぽい本は避けたいという人には不向きかもしれない。
この絵本は、自分を考える上でとても参考になる絵本だと思う。
カラスに育てられたジロは、カラスの鳴き声を学んだ。
その鳴き声のためにいじめられ、無口な犬になった。
無口になったジロは、相手から気味わるがられ、そして避けられるようになった。
強い犬になったのである。
強い犬には子分が集まる。
ジロはリーダーとなり、子分たちの面倒も見るようになった。
人の畑を荒らす野犬のリーダーになったのは決して正しい選択ではなかったようであるが、ジロの生い立ちがそうさせたのだろうか。
子分を助けようとしてジロがしたのは、隠し続けていたカラスの鳴き声。
またジロは一人になる。
よく考えるととても深いお話なのです。
犯罪心理につながる生い立ち論そのものようなところもあります。
強そうな人間でも、隠しておきたいことがあって、とても繊細に反応してしまう。
友だちを考えるとき、友だちはどうなのだろう。
子どもたちには、この絵本を通して自分のこと、友だちのこと考えてもらいたいと思いました。
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6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんにもうけそう
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投稿日:2010/11/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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タイトルが可愛らしいので手に取り、これは新一年生に春に向けてお薦めだなと思いました。
小学校の一年生の学校での生活が、おはようからさようならまで、いえ誰もいない夜の真っ暗な学校まで、写真で綴った作品です。
しげしげと、息子の1年生の頃を思い出しつつ懐かしく眺めていたら、息子に奪われてしまいました。
けっして自分の学校ではないのだけれど、自分の思い出に重ねて感慨深げに見ていました。
確かに、小学校入学を控えたお子さんにとっても未知の学校生活を知る上で良書ですが、6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんにもうけそうです。
特に夜の学校のページは、笑いながら見ていました。
私は、“1か月の給食ぜーんぶ”のページで、自分の学校給食(昭和40年代)を思い出し、今のはおいしそうだな〜ととっくり眺めました。
大人の方も楽しめますよ。
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まさか、まさかね〜似てることは似てるけど
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投稿日:2010/11/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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もっともっとたかどの先生の作品が読みたくて、図書館から探してきました。
まさか、まさかね〜。
似てることは似てるけど、似てるだけでしょ。
って、読み進めていったら、やっぱりたかどの先生でした。
大笑いで、野菜町の挿絵を鑑賞しつつ楽しみました。
タンタくんとカオルちゃんが、ジャガイモになったり、カリフラワーやブロッコリーに変装するページも愉快です。
お母さんとの待ち合わせの時間が始めに設定されているので、ソラマメばあさんを追跡し行ってしまった異次元の世界でも、少し気持ちが焦る思いで先を急ぎ読みました。
こういう愉快な冒険の発想は、たかどの先生ならではと思います。
結構読み応えのある長編幼年童話ですので、一人読みなら中学年頃が最適かと思います。
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素直に読み手の心にメッセージが伝わって
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投稿日:2010/11/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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教訓性の色濃く全面に出ている作品は、どうしても手を引っ込めがちになります。
宮西先生の作品は、教訓的なお話も多いのにも関わらず、けっして押しつけがましくなく、素直に読み手の心にメッセージが伝わってくるから人気があるのだと思います。
こちらの作品も意外性に驚かされて、笑わせられて、最後にホロリとさせられます。
物事の本質を見抜く目は、人として沢山の失敗と成功を経験し培われていくものだと思います。
大人をはじめ、見栄えの良いものや耳に優しい言葉に迎合してしまう事の多い世の中ですが、幼い頃は見栄えの良いものも悪いものも受け入れられる柔軟でしなやかな心で、経験を積んで行って欲しいと思います。
小さな少年の善行とドラフラ星人の忘れていなかった感謝の気持ちが、この星を救ったのですね。
この星とドラフラ星の友好が、遙か先まで続きますようにと祈りました。
次は“何の巻”でしょうか?
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一人読みを始めた頃の息子に勧めたかった
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投稿日:2010/11/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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いや〜、もっと早く出会っていれば、一人読みを始めた頃の息子に勧めたかった。
幼年童話です。
とにかく高畠先生の描かれた表紙絵を一目見て、笑う準備をしてしまいました。
ジョン博士のキャラが愉快です。
さて、ジョン博士は、アフリカの大草原にある小さな動物病院のお医者さん。
後は、誰もいない小さな病院。
しかし、この病院、いつも暇。
もう、ここから爆笑。
たまにやって来る患者さんの治療だって、治療のうちに入るのやら(笑)。
そんな暇な病院の先生なのに、博士ったら貯めてたんです。
何を?って、洗濯物です!
そこで、一念発起で洗濯機を回したら、電力不足で川へ洗濯に行くことに、ところがあまりの量の洗濯物に困っていたら・・・。
普段お世話になっているのかいないのか、とにかくたくさんの心優しい動物たちの力を借りて、洗濯をする博士。
結果、患者さんが増えることに・・・。
笑いっぱなしでした。
後は読んでのお楽しみということで・・・。
12歳の息子が、「面白い〜!でもこれって、タイトル変えたほうがいいんじゃない?『ジョンはかせのせんたくの日』とかさ〜?」と笑っていました。
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