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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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12歳〜

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★4  リニューアルしたロングランの児童書です。 投稿日:2010/10/31
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子15歳、女の子10歳
岩波少年文庫 ランサム・サーガ(1) ツバメ号とアマゾン号(上)
岩波少年文庫 ランサム・サーガ(1) ツバメ号とアマゾン号(上) 作: アーサー・ランサム
訳: 神宮 輝夫

出版社: 岩波書店
子どもの頃に「岩波少年文庫」のシリーズにハマって、かなり読んでいましたが、この話は子どもの頃読みませんでした。
(当時「文庫シリーズ」にはなってなかったと思います)
最近といっても2010年7月にリニューアルして「岩波少年文庫」から再登場しました!
ウォーカー家の4人きょうだいの、身近な冒険のシリーズの第1巻で、この巻では、本土から少し離れた《ヤマネコ島》という小さな無人島で、何週間かキャンプするお話です。

この物語を読んで私が一番感じたことは、
冒険に出かけようとする子どもたちの自立を認め、必要なことはしっかり口や手を挿むけど、基本・温かい目で見守るだけで、
子どもたちの気持ちを大事に「きちんと」送り出せる親ってすごい!!って、ことでした。
大物になる子どもの親も、心意気が大物だなと、こういう本を読むと改めて思います。

時には、子どもをただの「小さな分別のない生き物」としか見ていない傲慢な大人たちも登場しますが、
それはそれで、こういう本に出会った子どもたちが、いろんな大人がいるのが世の中というもんなんだ。って、勉強になっていいと思いました。

かなり古いロングランの児童書なので、今どきの話と比べるとどうかなと思ったのですが、
上の子の朝読に薦めてみたら、「なかなか面白かったよ。でも続きがいっぱいあって、全部読むのは大変そうだね」といってくれました。
こういうロングランの味わいある児童書を、素直に「面白い」といってくれるわが子を嬉しく思いました。(親バカですみません)
参考になりました。 1人

★5  私もご一緒したい幽霊さん 投稿日:2010/10/30
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
よっぱらったゆうれい
よっぱらったゆうれい 作: 岩崎 京子
絵: 村上 豊

出版社: 教育画劇
絵といい話といい思わず私もにんまりしてしまうような絵本です。
骨董屋番頭のちゅうべいさん、骨董品には怪しげなものもあるようですがご隠居さんに1両で手に入れた掛け軸を100両で売ることができました。
気を良くしたちゅうべいさん、掛け軸に描かれた幽霊相手に酒盛りを始めました。

いや〜、飲兵衛の私にはたまらないシチュエーション。
ほんのり顔を染めた幽霊なんて、怖いどころか可愛いばかり。
幽霊さんものりますね〜。
見ている私も楽しくなってしまいました。
こんな掛け軸欲しいですね。
参考になりました。 1人

★5  抱腹絶倒!! 読み聞かせに難あり 投稿日:2010/10/30
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(6) へんなゆめ
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(6) へんなゆめ 作・絵: 田島 征彦
出版社: フェリシモ出版
田島征彦さんの作品には台本のような構成が多く、登場人物のマークとセリフがあって、ト書き部分は絵で表現するスタイルが多い。
見ていてとても楽しいのですが、読み聞かせでこれをやるのはとても難しい。
というわけで、この絵本は一緒に楽しむことにしましょう。
それにしてもこのお話はとても面白い。
旦那がどんな夢を見たのか知りたいと思ったおかみさん。
夢など見た記憶がない旦那。
「話せ!」「見とらん!」がエスカレートして夫婦喧嘩から、ドンチャン騒ぎにまで発展します。
ドタバタ喜劇で盛り上げておいて、落とすところで見事に決まりました。

この絵本で田島さんもはじけています。
布地に型染めという技法で迫力満点、線から思いきり炸裂した絵が迫力満点です。
どう考えても、この絵本は見てみるしかない本だと思います。
参考になりました。 0人

★5  ただのらくがきではないんです! 投稿日:2010/10/29
きのぴいさん 30代・ママ・栃木県  女の子4歳、男の子1歳
らくがき絵本PART2 五味太郎25%
らくがき絵本PART2  五味太郎25% 作: 五味 太郎
出版社: ブロンズ新社
この絵本、子供向けとばかにしてはいけません!
中学生でも十分楽しめます。

絵を描くだけでなく、絵本のストーリーを作ったり、言葉を探したり、いろいろな遊び心満載です。

ちょっと子供たちがイライラしているな〜なんて思ったときに、5分くらいこの絵本で遊んでいます。
すると、さっきまで難しい顔をしていたのが嘘みたい。
夢中になってらくがきしているんです。

いくつになってもらくがきって楽しい!!
そんなことを思い出させてくれた絵本です。
参考になりました。 2人

★5  神高島へ行ってみたい。 投稿日:2010/10/29
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子15歳、女の子10歳
赤い髪のミウ
赤い髪のミウ 作: 末吉 暁子
絵: 平澤 朋子

出版社: 講談社
上の子の朝読用に用意した本でしたが、中3の子には少々物足りなかったようで、どちらかというと、小学校の高学年くらいから中1くらいの第2反抗期にないるか入らないかの時期の、お子さん向けのような気がしました。

上の子いわく、読んで損はした気はしなかったけど、特別「すごく面白かった」ってことはなかったそうです。

ですが、評価ではあえて「自信を持って」にさせてもらいました。
私がめちゃめちゃ気に入ったからです。

『神高島』のモデルは沖縄の「久高島」だそうで、
実際、久高島の小中学校では、山村留学生を受けいれているそうです。

比べてはいけないと思うのですが、先日同じ講談社から出ている『市立第二中学校…』という児童書(?)を読んだばかりで、“今どき”の中学生たちの心のすさみようにやるせないものを感じていたので、
同じ心に「痛み」や「闇」を持っている子どもたちを取り扱っている物語でも、
こちら(「赤い髪のミウ」の方)は沖縄の島という場所のせいか、
末吉さんの物語の膨らませ方のせいなのか、
開放的で、前向きで、キムジナーとか、地元のおじいちゃんおばあちゃんの存在が魅力的であったりと、全体を通して温かいイメージで読むことができました。

実は少し前に末吉さんの作品なら、『黒ばらさんシリーズ』が一番好きと書きましたが、この本を読み終えた今、
私の中では断然、この作品が『末吉作品』の中で一番好きな作品になりました。

物語も後半に差し掛かり、主人公の航が、島の暮らしの中である問題とぶつかったとき、6年生の担任をしている洋子先生がこういっていました。
「ここにきて、あたし、何枚、目からうろこが落ちたか……。
 つくづくなんにも知らない小娘だったわ。
 ……いろんな人生があるのね。大人にも子どもにも……。」

神高島の自然や、神様(キムジナー他)、そして、その自然の中で神々と共に暮らしているシマンチュ(島人)たちと、
いわゆる普通の社会に適応できずに、小さな南の島に逃げるように(?)、もしくは追いやられるようにやってきた子どもたちの触れ合いが、とても自然で、心の中に沁み入ってくるようでした。

今、心が病んでいたり、孤立していたり、心の中にとげとげしたものを飼っている子がいたら、ぜひ、この本に出会わせてあげたいです。
読みなれていない子には少々字の多い本と思われるかもしれませんが、イラストもあるし、行間は広めで字のルビも小さすぎず、初心者(本をあまり読まないお子さん)にも比較的読みやすい作りになっています。

高学年のブックトークなどで、紹介していけたらなと、思っています。
参考になりました。 1人

★5  知っているお話だけれど 投稿日:2010/10/29
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
泣いた赤おに
泣いた赤おに 作: 浜田 廣介
絵: 梶山 俊夫

出版社: 偕成社
誰もが知っているお話だけにむしろ手にするのが遅くなった絵本ですが、表紙の赤おにの表情に心ひかれて手にしてみたら…、そこには発見があり、感動がありました。
寂しがり屋で人と仲良くなりたい赤おにと、それを助けた青おにの友情のお話。
あらすじは知っているのですが、この絵本のお話はとても詳細で奥が深く思えました。
浜田廣介さんの作品をそのまま掲載したとのこと。(私が知っていたのは、再話か簡略版だったのでしょう。)
この作品の中では、赤おにの心が繊細に描かれていますし、村人たちの交流もつぶさに描かれていて心に溶け込んでくるような気がします。
そして、青おにの書きのこしていった手紙。
カタカナ文で昔ながらの感じの文体ですが、赤おにに対する思いやりがとても良く伝わってきます。
ここまで書かなくても充分かと思うのですが、ここまで書いているからこそ素晴らしいのだと思いなおしました。(今の子どもたちは絵文字一つで伝えてしまおうとするのですから。)

改めて読んで良かったと思います。
梶山さんの絵も、鬼をここまで人間的に描き、話の詳細を忠実に伝えてくれていながら、梶山さんらしさを忘れない、心温まるものでした。

このお話をすでに知っている人たちに、お薦めします。
参考になりました。 2人

★5  お手玉に込められた戦争の記憶 投稿日:2010/10/29
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
お手玉いくつ
お手玉いくつ 作: 長崎 源之助
絵: 山中 冬児

出版社: 教育画劇
花代おばさんが大好きなお手玉作りとお手玉遊び。
子ども遊びの中に戦争の哀しい思い出がありました。
集団疎開、大空襲、親の死、友だちとの別離…。
子どもの身近にあるものに込められた戦争の哀しみは、今の子どもにとっても重さを持つものだと思います。
さらりと描かれた長崎源之助さんのお話に、山中冬児さんの絵がとても合っています。
お手玉の布地の柄が心に残りました。
参考になりました。 1人

★4  中学時代って、こんなに空しい世界? 投稿日:2010/10/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子15歳、女の子10歳
市立第二中学校2年C組
市立第二中学校2年C組 作: 椰月美智子
出版社: 講談社
中学生の朝読用に用意しました。
図書館に本を物色しに行ったとき、新館の本棚に置いてあって、目についたので、同世代のの子どもたちにいいかな〜と、借りてきました。
この作者の本を読んだのは、私も子供も初めてです。
2001年に講談社児童文閣新人賞受賞してデビューされているようです。

今どきの子どもたちの日常を短いセンテンスで、1クラス分の1人1人の心を日誌みたいに綴ったもので、その独特の表現方法は、インパクトがありました。

たぶん、今の子どもたちの心の中をのぞいてみたら、この本に書かれている心情とかなり似ている子どもたちが大半かもしれませんが、
まだまだこれからの未来ある子どもたちの心の中が、こんな感じなのかと思ったら、なんかむなしい気持ちになってきました。

うちの子は、特に感想をいっていませんでしたが、こういう子が多くいる中学に通ってるのかと、思うと、子どもがかわいそうになりました。
参考になりました。 0人

★4  猫ってこんな感じ 投稿日:2010/10/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
タンゲくん
タンゲくん 作・絵: 片山 健
出版社: 福音館書店
野良猫のタンゲくん。
男らしくて、わがままで、そのくせ甘えん坊。
タンゲくんの自由奔放が描かれています。
それでも結構、家族はタンゲくんとの生活を受け入れているようです。
極めて日常的な話で、事件があるわけでもないのですが、タンゲくんの存在感と微笑ましくもある微笑ましい日常が感じられました。
この感覚は中学年以上向けでしょうか。
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★5  戦没画家の思いを集めて 投稿日:2010/10/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
約束 「無言館」への坂をのぼって
約束 「無言館」への坂をのぼって 作: 窪島 誠一郎
出版社: アリス館
この絵本を見るまで、無言館の存在も知らなかったのです。
戦没画家の作品の収集の意味、作品たちに込められた命の叫び、遺族の思い、様々な重さが伝わってくるのですが、この絵本は窪島さんの生きてきた軌跡そのもの。
窪島さんの生い立ちから、画家との出会いそして、戦没画家を訪ね歩くまでがぎっしりと埋められています。
窪島さんにとってどこかに宿命があったのかと思います。
私も無言館を訪ねなければという思いにされられた絵本でした。

一部に無言館の展示作品が紹介されていますが、もっともっと無言館のことを知ればこの絵本がとても大切に思えるはずです。

数冊の関連図書を読んで見て、子どもたちへのメッセージが見つかりました。

関連図書
1.『「無言館」ものがたり』 窪島誠一郎著、講談社、1998
小学生高学年向け 無言館を作るきっかけ、作品を集めた記録、遺族の思いが伝わってきます。

2.『「無言館」にいらっしゃい』 窪島誠一郎著、筑摩書房、2006
 無言館の作品を通して、何を感じて欲しいか、中学生へのメッセージ

3.『無言館−戦没画学生「祈りの絵」』 窪島誠一郎著、講談社、1997
  『無言館を訪ねて−戦没画学生「祈りの絵」第2集』 窪島誠一郎著、講談社、1999
  『無言館の詩−戦没画学生「祈りの絵」第3集』 窪島誠一郎著、講談社、2001
 無言館の作品集とその解説

4.『傷ついた画布の物語−戦没画学生20の肖像』 窪島誠一郎著、新日本出版社、2008
 無言館に展示される作品の作者にスポットをあてた図書

5.『無言館はなぜつくられたのか』 野見山暁治、窪島誠一郎対談集、かもがわ出版、2010
 窪島誠一郎が無言館を造るきっかけを作った野見山氏と窪島氏の対談集

その他多数あり
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★5  戦争と家族愛 投稿日:2010/10/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
「無言館」にいらっしゃい
「無言館」にいらっしゃい 作・絵: 窪島 誠一郎
出版社: 筑摩書房
中学生へのメッセージとして書かれた図書です。
戦争で芸術への志を絶たねばならなかった戦没画家が、描いたのは家族であり故郷でした。
自分に一番身近なもの、一番愛したもの、一番大切なものを彼らは描いたのだと窪島さんは語ります。
無言館の作品を通して、描いた人間を訪ねて、たどり着いたのは若者たちにとってとても大切な「命、夢、愛」でした。
戦争という極限を通して、今の中学生に伝えたいのは「命を大切にすること」「夢をもつこと」そして、「家族を愛すること」。
窪島さんの図書を訪ね歩いて、子どもたちに伝えたいメッセージがとても明確にされ、語られている本だと思います。
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★4  薬にも毒にもなるような 投稿日:2010/10/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
あくま
あくま 作: 谷川 俊太郎
絵: 和田 誠

出版社: 教育画劇
昔話の世界に入って、探検していった先で出会った魔女と悪魔。
レーザー銃でも死なない魔女をやっつけてくれた悪魔だけれど、ぼくは友だちになるのではなく、昔話から飛び出してしまった。
インパクトの強い谷川さんの詩だけれど、和田さんの絵があっけらかんとしていて、どのようにも取れる絵本のような気がします。
ぼくは、逃げ出したのだろうか?
ぼくは、拒絶したのだろうか?
低学年には道徳的に、高学年には心の持ち方として、子どものアイデンティティを大切にしながら、絵本好きであることを前提に読んでいきましょう。
取り扱い注意。
こちらの技量が試されるような作品でありました。
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★5  好きな事を貫き通すことの力強さ頼もしさ 投稿日:2010/10/25
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県  男の子12歳
フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人
フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人 作: ジョセフ・ダグニーズ
絵: ジョン・オブライエン
訳: 渋谷 弘子

出版社: さ・え・ら書房
 ジョン・シェスカの「算数の呪い」(小峰書店)で主人公の算数の先生の名前がフィボナッチだったことで洒落てる〜と思い読んだのを思い出します。

 さて、こちらは本物のフィボナッチ伝です。
レオナルド=フィリオ=ボナッチ( 1170年頃 - 1250年頃)は、中世で最も才能があったと評価されるイタリアの数学者です。
 本名は、レオナルド・ダ・ピサ(ピサのレオナルド)といい、フィボナッチは「ボナッチの息子」を意味する愛称です。

 13世紀初頭に、『算盤の書』の出版を通じてアラビア数字のシステムをヨーロッパに導入しました。
 また、フィボナッチ数列で名前を残した人物です。
 
 フィボナッチ数列では、3項目以降のそれぞれの数は手前の2つの項の数の和になっています。
 そのため数列は、0 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144 233・・・と続きます。  
  
 自然界に隠れている数字(花びらの数・果物の断面・動物の角や牙・松ぼっくりやひまわりの渦巻きetc)が、フィボナッチ数であることにに、この作品を通し目を留め驚くことばかりです。
 息子は、計算用紙を用意してウサギの計算をし、叫んでいました。
 これは、生物が秩序と調和を保って生長するための設計図のようなもので、さらに驚くことに人間の想像力の産物である建築物や音楽・美術・詩といったものにまで、フィボナッチ数が姿を現すことです。

 この偉大な数学者の幼少時の不遇を読むに付け、好きな事を貫き通すことの力強さ頼もしさを実感する伝記でした。
参考になりました。 4人

★5  「べっぴん」になりました 投稿日:2010/10/25
夢見るアリスさん 40代・ママ・神奈川県  男の子15歳、女の子13歳、男の子7歳
トイレの神様
トイレの神様 作: 植村花菜
絵: とりごえ まり

出版社: 講談社
植村さんのストレートで純粋な言葉が心に入ってきました。
「おばあちゃん」って親でもなく友達でもなく・・・優しい存在ですね。
心の成長がいつも素直でいられるとは限りません。
ずっと後になって気づくこともとても大事なこと。

ほのぼのと始まって、大人へのステップまでがうまく描かれた本です。何とも言えない気持ちで読んだこの本を娘と一緒に泣きながら何度も何度も読み返しました。
会えた次の日に旅立ったおばあちゃんは、植村さんを待っていたのですね。

私の心も娘の心も「べっぴん」になりました。
植村さんとおばあちゃんに感謝します♪
参考になりました。 0人

★5  私の無言館への旅 投稿日:2010/10/23
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
「無言館」ものがたり
「無言館」ものがたり 作・絵: 窪島 誠一郎
出版社: 講談社
レビューに誘われて、窪島誠一郎さんの『約束「無言館」への坂をのぼって』を読みました。
とても奥が深い作品でとても心打たれたのですが、レビューを書こうとして立ち止まりました。
言葉の行間、絵の中にある重さを理解するには、無言館のことについてあまりにも知らないことばかり。
何冊かの本を読みあさることになったのですが、その中でこの本は小学生上級から読める本として、お薦めしたいと思います。

窪島さんが戦没画家の遺族を訪ね歩くことになった経緯と、その記録、そして無言館に展示されている作品に込められた思い、遺族の思いがまさに巡礼記録のように刻まれています。
大切に保管されている絵、忘れるために焼かれてしまった絵、遺族にとって窪島さんは待たれていた人間でもあり、招かれざる人間でもあったのです。

多分、戦争という残酷な歴史に運命を振り回されたことを斟酌しなければ、本当の意味で無言館に作品を理解できないのではないかと思いました。
戦没画家が残した絵。
それはその人そのものであったことが判ります。

無言館への坂道をのぼるために、私にはもう少し勉強が必要のようです。
参考になりました。 0人

★4  オカルトではなく、ミステリでした。 投稿日:2010/10/22
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子15歳、女の子10歳
幽霊屋敷貸します
幽霊屋敷貸します 作: 富安 陽子
絵: 篠崎 三朗

出版社: 新日本出版社
「風の文学館」という、小学校高学年向けの児童書シリーズの1冊です。
上の子が朝読出先に読みました。
私も読みましたが、まさに対象年齢の下の子は、まだ読んでいません。
題名からして、ちょっとオカルト系のお話かと思ったら、探偵ものでした。

主人公の一家は新しい一軒家を自分たちの真の家にするべく、その家に住みつく元の持ち主の幽霊の難解な謎を解くことになる。というちょっと斬新な物語でした。
でも、話の流れは富安さんのお話によくあるパターンで、先が分かってしまうといえば、分かってしまいますが、その持っていき方が面白いので、予想しながら楽しく読めました。

小学校高学年の子ども達なら、主人公と同世代なので、共感を持ちやすいと思います。
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★5  画力の持つ説得力 投稿日:2010/10/25
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県  男の子12歳
西風号の遭難
西風号の遭難 作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

出版社: 河出書房新社
 この作品もオールズバーグの世界へ引きずり込まれてしまいました。
 
 海岸づたいに旅をし、小さな漁村に立ち止まった主人公。
 昼食の後、散策の途中目にしたのが、高い崖の上に横たわっている小さなヨットの残骸。
 近づいてみると、そのヨットの朽ちた木材の間に腰をおろしパイプを燻らせた老人が、このヨットにまつわる話をし始めた。

 ヨットの操縦の上手い少年が、天候の悪く大人たちも制止するのも聞かず、ヨットを外海へと出た。
 ヨットが転覆せぬよう嵐と闘った少年だったが・・・。

 ここから、現実の世界では理解できないような空間へ少年は入って行きます。
 空を飛ぶ船のシーンは、読んでいて口が開いたままでした。

 何ともミステリアスな世界を描ききるオールズバーグの色彩は、実際の世界では伺いしれない光景ばかり。
 しかし、こうであるに違いないと思わせられてしまう画力の持つ説得力。
 絵本を閉じても、言いしれぬ余韻を心に残します。
 息子は、こちらの世界へ戻ってきた少年が脚を折ったことと、この話を語り終わった老人が杖を使っていたことを繋げ、自分なりにストーリーを繋げたようです。
参考になりました。 0人

★5  素敵 投稿日:2010/10/16
アイババさん 50代・じいじ・ばあば・京都府  女の子2歳
かこ・さとし かがくの本 (3) たねからめがでて
かこ・さとし かがくの本 (3) たねからめがでて 作: かこ さとし
絵: 若山 憲

出版社: 童心社
これはまだ娘が小学生だったときに読んだ本です。地味な本ですが植物について良く書かれていて沢山知ることが出来る良い本だと思います。生物やお花に興味のお子さんにはお勧めです。
参考になりました。 0人

★5  新美南吉の心洗われる世界です 投稿日:2010/10/21
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
新美南吉 名作絵本 花のき村と盗人たち
新美南吉 名作絵本 花のき村と盗人たち 作: 新美 南吉
絵: さいとうよしみ

出版社: 小学館
花のき村という平穏な村を訪れた盗人たち。
根っからの盗人のかしらと、盗人見習いの4人。
盗人、錠前屋、角兵衛獅氏子、大工とそれぞれの腕確かな職人は、村に偵察に行くのですが、盗みのことより染みついた枝で家々を見てしまいます。
かしらはそれが歯がゆいのですが、盗みの指導をしながらひとり村はずれで待っていると、童から子牛をあずかります。
人に頼られたことのないかしらの心によみがえった善人の心。
新美南吉の倫理観なのでしょうか。
とても穏やかに善の心を説いてくれます。
かしらはひとりで自朱して、4人を旅立たせます。
「盗人にはもう、決してなるな。」というかしらの指示がとても素晴らしい。
心洗われる絵本です。
参考になりました。 4人

★5  たくさん・ちいさい・カラフルの三拍子揃い 投稿日:2010/10/22
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県  男の子12歳
どんぐりむらのぼうしやさん
どんぐりむらのぼうしやさん 作・絵: なかや みわ
出版社: Gakken
 なかや先生の作品では、“そらまめくん”シリーズにお世話になった我が息子。
 書店で目敏くも見つけ、私に薦めてくれました。
 
 こちらもシリーズ化の予定のようですね。

 どんぐりむらの帽子屋さんが最近売れ行きに悩んでいます。
 都会にあるどんぐりまちへ移動して売ってみることに。
 都会の中を荷車を押して歩く、ぽー・ちい・くるりんたちの小さくて可愛いこと。
 さて、都会で店開きをし、お知らせのチラシまきを雀さんに手伝ってもらうのですが、・・・。
 都会で初めて売れた帽子の買い主の創意工夫を観察し、三粒のどんぐりたちは気付きました。
 この後のリサイクル・リユースや草花たちの力を借りて完成したニューモード作品の数々が見事です。
 たくさん・ちいさい・カラフルの三拍子揃っていますもの、ここから親子で盛り上がるでしょうね。

 付録の“どんぐり新聞”も堪能しました。
 評論家のすなわち氏が好きです。
 次回作で登場してくれないかしら?
 カバーは、着せ替えのできるおまけ付きです。
 見返し(前)は、左右で間違い探し遊びができます。
 見返し(後)は、これから活躍するどんぐりむらのなかまたちの紹介と、学術学的名前が載っています。
 どんぐりって一言でいっていましたけれど、種類が沢山なんですね。
参考になりました。 5人

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