京風のやんわり優しげな言い回しながら・・
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投稿日:2010/09/30 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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京風の言葉での民話を読むのは初めてでした。
やんわり優しげな言い回しながら、内容は意外にもきつかったりしてクフッって笑いがもれちゃいます。
全国いたるところで耳にする「和尚と小僧話」の中から、“和尚お代わり”・“鮎は剃刀”・“小僧改名”の三話を見事に繋げて一冊の作品にしています。
こと食べ物に独占欲の強い和尚さんが、甘酒やら鮎焼きやらおもちやらを小僧さんに隠れて、時にはへんてこな理屈をこねて一人で食べようとするのですが、なかなか賢い小僧さんに様々な形でやりこめられるお話です。
はじめに出てくる“和尚お代わり”のラストの場面は、小僧さんも面食らってのその場しのぎのとっさの一言のように私は解釈し、両者の心中を思い何度も笑えました。
それにしても、御仏に何十年もお仕えしている和尚様でも、煩悩を断ち切れないこの世とは人間を惑わすことの多い所なんでしょうねぇ〜。
最近では「こぶとりたろう」の絵を担当されている杉浦先生の儚げな色使いと可愛いキャラクターが、このお話を“はんなり”とした空気にしてくれていると思います。
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ごろべえさんと一緒に騙されました
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投稿日:2010/09/29 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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村上豊か先生の絵の民話や昔話を好んで読んでいます。
かっぱと言えば、いたずら好きで加減を知らぬ困った君が多いようです。
このお話のかっぱも、きゅうり畑は荒らすは、地蔵さんをひっくり返すはやりたい放題。
主人公の働き者のごろべえさんが、川で愛馬のあおを洗っていたら、あおの尻尾をつかみ川へ引きずり込もうとします。
このいたずらに捕まえたかっぱを木に逆さ吊りにします。
優しいごろべえさんは、気味の悪いかっぱの鳴き声に弱り果て許してやることに・・・。
放してもらったお礼にとかっぱが持ってきた、そこなしの酒どっくり。
働き者のごろべえさんをすっかり変えてしまいます。
その様子に喜ぶかっぱに、やっぱり性悪だぁ〜!と憤慨した私。
ごろべえさんと一緒に騙されました。
お酒は怖いな〜って、思います。
溺れるごろべえさんを正気に戻してくれたのは、愛馬のあおでした。
シャキッとなったページで、『かっぱの思う壺にはまる人間ばかりじゃないわよ』と、妙に肩入れして読んでしまいました(笑)。
息子は「かっぱって賢いな〜、随分手の込んだ仕返しをするんだな」と変な感心の仕方をしていました。
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取り扱いに注意しましょう!!
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投稿日:2010/09/28 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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ムムム!!!
パラパラとページをめくっていて唸ってしまいました。
「鋭い!」
息子が注意せねばいけないところがいっぱい、注意しすぎてはいけないところがいっぱいつまっています。
決して説教本ではないので、気楽に笑い飛ばして必要な刺激になれば良いと思い、息子に渡すと…。
ムムム!!!
パラパラとめくって止めてしまったのです。(後でチェックしていたようですが)
事もあろうに、奥さんがこの本を見つけて…、
ムムム!!!
息子に読み聞かせしたら、息子は途中で部屋を出て行ってしまったとか。
奥さんに「この本危ない本だよ!」と言われたけれど、あんたが危ない。
とても良い本だとは思いますが、刺激も強いようです。
効果も期待できますが、使い方によっては逆効果になる要素も多分にあるようです。
家族そろって笑って読めればベスト。
というわけで、この本の取り扱いには注意しましょう。
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“夫を呼び捨て”にするページに爆笑です。
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投稿日:2010/09/29 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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表紙絵では気づきませんでしたが、中を開いて「あっ、石井先生の絵だ!」って手に取りました。
可愛い女房がいれば貧乏も苦にならないのはいいけれど、仕事に身が入らないようじゃ困ります。
そこで、恋女房おはなの絵姿を描いて、畑に持って行くごんべえさん。
このことを勧めた女房のおはなさんの“夫を呼び捨て”にするページに爆笑です。
この夫婦の力関係が解ってしまったような気がして。
さて、笑っていたらとんでもないことに殿様に横恋慕され、おはなさんはお城へお召し上げに・・・。
この後は中国周代の幽王と褒娰のお話を髣髴とさせる展開。
ラストは、え゛〜、こんなんでいいの〜?
と、年取った賢い家来の一言に笑ってしまいました。
このお城の行く末を心配する事はやめにしました(笑)。
まあ、洗濯物がたくさん干されるお城になる事は確かでしょうねぇ〜。
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ずっと、そこにいるよ。
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投稿日:2010/09/25 |
信護さん 10代以下・その他の方・石川県
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高校生なのに、身長140cm代で細くて病弱。
彼女が見えるのは、生きていないひと。
だけど、霊の思い残したことを叶えて霊の世界へ旅立たせるわけではありません。
彼女は霊に自分が「ずっと、そこにいるよ。」と伝えるだけ。
起伏も小さな、物静かな物語だけど、読み終わったときほんわりと
そのままのことや思いがあってもいいんだ、と胸が温かくなるそんな本です。
自分は13歳でいそがしく生活しているのですが、この物語は、あわてなくても、あなたのペースでいいんだよ。と、語りかけてくれるように感じました。
小さな子供にはどうかと思いますが、10歳ぐらいから、大人にもおすすめな物語です。
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赤いハンカチがお話の灯りとなっています
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投稿日:2010/09/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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赤いハンカチにやられました。
表紙絵も作品全体も、ブラウン系の色調ですが、見事に赤いハンカチがお話の灯りとなっています。
おじいちゃんを失ったヨーストの悲しみの深さは、おじいちゃんと過ごした楽しい時間の分大きかったのだと思います。
「良く来た良く来たわが孫よ!この世で出会えて、嬉しいよ!」っていう、おじいちゃんのヨーストを可愛がり夢中になって遊んでいる様子から解ります。
ただただ愛され受け入れられるこの経験は、ヨーストを「人」を信じ愛する大人にしてくれることでしょう。
ドイツ語圏では、約束を忘れないようにとハンカチに結び目を作るという話を以前にも聞きかじっていました。
このヨーストの結んだハンカチの結び目は、おじいちゃんからもらった「愛」そのものだと思います。
人生の中で、たくさんのお別れをこれからも経験するヨーストでしょうが、おじいちゃんとのこのお別れは、心の中にもハンカチの結び目を結んだ大切なものとなったことでしょう。
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折り鶴の語り継ぐもの
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投稿日:2010/09/26 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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実話に基づいた絵本です。
広島の原爆とニューヨークのビルにジェット機が突っ込んだ同時多発テロ事件を結び付け、それぞれにテレビ画面に生々しい映像が悪夢ではなく現実であることを、このお話の折り鶴が伝えてくれます。
全く時代も場所も異にする出来ごとを結びつけたのは、事故後のツインタワー跡地(グランド・ゼロ)にささげられた折り鶴。
折り鶴には「祈り」があるのです。
お話は折り鶴をアメリカに贈った佐々木雅弘さんの話ですが、贈られたのは佐々木さんの妹の佐々木禎子さんが折った鶴。
原爆症で白血病を発症、若くして命を落とした禎子さんの祈りとして折り続けられ、保管されていた鶴なのです。
そして、佐々木禎子さんは原爆の子の像のモデルになった女の子なのです。
このエピソードを通じて、平和の大切さ、原爆の重さは決して過去形ではないこと、多くの思いがこの絵本に込められました。
お話は哀しすぎるので実際に絵本に込められた「祈り」を実感して下さい。
この絵本には「INORI」という歌の歌詞、譜面が収録されています。
石倉さんの作品は多岐にわたり、画法でもマルチ的な活躍をされているのですが、この絵本は石倉さんの創作精神の根幹に通じるものだと思います。
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100歳のおばあちゃんの応援歌です
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投稿日:2010/09/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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100歳に近いおばあちゃんの処女詩集。
児童書ではないのですが、子どもたちへの応援歌としてお伝えしたい本です。
90を過ぎて詩を書き始めたということですが、感受性の豊かさ、言葉のみずみずしさ、読んでいると「ちっぽけなことに悩んでいないで、元気出しなさい」と語りかけるような詩ばかり。
どこにその源があるのでしょう。
子どもたちにも充分伝わるわかりやすい詩です。
見開きのページ毎に等身大の柴田さんがいます。
そして、絵が浮かんでくるのです。
絵本で出版されたら素晴らしいだろうなと思いました。
子どもたちからは年齢はずいぶんと離れていても、すぐそばにいていつもにこにこと笑顔で見守ってくれているような詩集でした。
タイトルになった「くじけないで」の他、「生きる力」「私T」「自分に」「ことば」「貯金」「空」「朝はくる」…、子どもたちに伝えたい詩がいっぱいです。
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おばあちゃん明日まで生きてて
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投稿日:2010/09/24 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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86歳のひいおばあちゃんと、6歳のダミアン。
ひいおばあちゃんが大好きなダミアンは、ひいおばあちゃんからいろいろなことを学んでいきます。
それは、老いるということ、死ということ。
成長していく自分が楽しくてたまらないダミアンは、ひいおばあちゃんと遊ぶのが大好きですが、おばあちゃんは無理が出来ないことを教わります。
そして、死に近いことを学びます。
実感できない死というものにはとても重いものでありとても怖いもの。
僕が寝ている間に死んじゃいやだよ。
ひいおばあちゃんが「大丈夫」と約束してくれて、やっと安心して眠ることが出来るのでした。
死を間近にした者と、これから成長していく者のふれあい。
あしたまでの約束がいつまでも続きますように…。
ダミアンがこの気持ちをいつまでも大切にできますように…。
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小さな悪魔のとんちの良さも痛快
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投稿日:2010/09/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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リトアニアの昔話ということで、興味を持ち手に取りました。
バルト三国のひとつリトアニアは、戦後東欧という括りの中にありましたが、最近は北欧の括りの中に入ることもあるやに聞きます。
このお話に出てくる「悪魔」は、邪悪なものというイメージよりは人間好きの優しい妖精のイメージに近いと感じました。
そこからも、トロルやトムテに近い感じがして、北欧っぽいかもという印象です。
さて貧乏な木こりの昼食のパンの欠片ををさらって帰った小さな悪魔を「なんて やつだ!・・・」と諫め、謝らせさらには木こりのために働いて来いという大きな悪魔たちの言葉に笑いました。
沼地を地主の許可をもらい麦畑に、木こりを手伝い変えていくページは見事です。
やっと収穫までこぎ着けたところで、意地悪地主の行いの敵をとってやる小さな悪魔のとんちの良さも痛快です。
最後の麦束の絵は驚きながらも笑いました。
読後リトアニアの「悪魔」観について調べてみたら、やはり人間と友好的な存在だそうで、リトアニアの家庭のあちこちに好運と幸福の象徴(しるし)として、小さな悪魔の彫像が置いてあるのだそうです。
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大きいばあちゃんが伝えてくれたこと
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投稿日:2010/09/24 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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北の小さな村に一人で住んでいる大きいばあちゃん(ひいおばあちゃん)。
話す言葉は訛りがあってよくわからないけれど、背はまがっていて小さいけれど、ユキや他のひ孫たちにも好かれる大きな存在です。
この絵本は、大きいばあちゃんの生活、思い出、そして葬式を淡々と描いているのですが、愛というものを月の模様に重ねて伝えてくれます。
他のひ孫たちと一緒に大きいばあちゃんの家を訪れてジャガイモ掘りや、海水浴をした夏休み。
これだけの親戚が集まってくるのは大きいばあちゃんの人柄であり、大きいばあちゃんから順番に受け継いでこられた家族愛だと思います。
さりげなく語られているお話にはドラマチックな展開がないだけに、本当にじんわりとぬくもりを感じるシーンです。
秋の夜長にじっくりと語りかけるのに良い絵本だと思います。
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うっかりなんてもんじゃない
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投稿日:2010/09/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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「あらまっ!」っていうのは、ついうっかりの時に出る言葉。
このスーパーグランマは、なかなか手先の器用な女性だけれど、うっかりなんてもんじゃない。
大事なところが抜けすぎです!(笑)
だから子どもたちに受けちゃうんですね〜。
次々と可愛い孫の寝床作りに奮闘する姿に笑わされます。
おしまいのおちに「落語のようだな〜」と息子が喜んでいました。
ははは、ぬいぐるみの巨大さに、このスーパーグランマの並外れたパワーを感じ大笑いでした。
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お母さんの気持ちが痛いほどわかります
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投稿日:2010/09/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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本好きのジョーゼフは、図書館のリカードさんに本を読んでもらうのも好きだけど、お話上手なお母さんにも本を読んでもらいたいのです。
自分で読めるやさしい本と、少し難しい本の2冊をすすめるリカードさんのあり方には学ぶところ大ですが、お話はその先です。
お話上手なお母さんですが、本を読むのは苦手だったのです。
どうして他の人に読んでもらうように仕向けるのか不思議に思っていたら、お母さんは協会で読み書きが出来ないことをカミングアウト。
読み書きができるようになりたいと訴えるのです。
お母さんにしてみれば、これほどつらいことはなかったでしょう。
子どもの願いを聞いてあげられない後ろめたさ、ごまかしきれない事実。
でも、告白したお母さんはジョーゼフに近づくためにジャンプしました。
お母さんに対するジョーゼフの思いやりも素敵です。
読み書きという話であれば、お父さんお母さんには他人事に思えるお話でしょう。
でも、自分たちが子どもと共にあるためには、このお母さんの勇気が必要なときもあると思いました。
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謎が少しづつ見えてきました!!
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投稿日:2010/09/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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中3の娘と先を争って読みました。
前巻までは既刊だったので、3巻が出るのを待ちに待っていました。
(でも、予算の都合で、図書館で順番を待ちました。3カ月も!!)
しばらくぶりに見る主人公たちは、違和感なく私たちの頭の中で動いてくれました。
「銀のさじシリーズ」という角川書店さんの(たぶん)今どきの若者向けに意識して作られている作品のひとつなので、中高生の「ちょっぴり不思議」が好きなお子さんたちに特にお薦めします。
今回の巻で、謎だった部分が見えてきて、いよいよ学園内の真相に1歩近づいたかな?という感じです。
ときどきしか出てこない主人公のお母さん(ゆかりさん)、かっこよかったです。
私も小さなことには口を挿まず、子どものほんとうにピンチの時には、必ず手を貸してあげられる母になりたいです。
早く続きが読みたいです。
これから主人公たちがどうなっていくのか、気になります。
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全年齢必読の書
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投稿日:2010/09/21 |
なあとんさん 50代・その他の方・東京都
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ある中学校で朗読を依頼されました。
選んだのが「ことりを好きになった山」です。
あの時のなんとも言えない空気感!
年齢性別を超えて、全ての人に読んでいただきたい本ですし、
私の読書感を広げてくれた本です。
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思春期に起こりそうな出来事。4つの話。
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投稿日:2010/09/19 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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小学5年生の主人公・道夫の「だるま」。小学校の高学年か、中学1年生くらいの年頃の主人公・研之介のところに届いた「手紙」の話。
中学1,2年生くらいの主人公ぼくとこうちゃんが主人公の「ひったくり」。春子と真理とミズキ(同級生の小学5年生)が主人公の「ミツバチ」という4つの短編からなる児童書です。
丘修三さんといえば、いろいろな「障害」についてのお話をよくお書きになる作家さんですが、この作品では、いわゆる「体の不自由な障害」を持つ人物は登場しませんでした。
ただ、各編、それぞれの年代で起こりそうな様々な問題を抱えた子どもたちを追ってゆくお話で、一般的な子どもたちにはうなずける部分が多いと思います。
先に描いたように、この物語は、小学校高学年くらいから中学生くらいの、難しい年ごろの子どもたちが主人公なので、
ぜひ、同年代のお子さんに読んでもらいたいです。
うちはとりあえず、上の子の朝読に持って行ってもらうつもりです。
同じボランティア仲間のお母さんが、この本をある中学で紹介したら、(たぶんどれか1編を読んだんだと思います)
泣きだしてしまった子がいたとか…。
読み手、聞き手のお子さんには、すごく自分たちに「似てる」と感じるものがあるのかもしれません。
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土ぶえは切なくも郷愁を感じさせるもの
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投稿日:2010/09/20 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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タイトルから勝手な思いこみをして、手に取ることもしていませんでした。
泥団子のお話のような、“作って遊ぼう”的なお話だとばかり思っていました。
山の向こうに住む、見知らぬ国の人々に歩み寄ることもせず、亡き者にする事を考え不幸な戦争が始まりました。
相手の顔(正体)を知らないということは、恐ろしい想像の果てに脅威を感じ、やられる前にやってしまわなければと思うのでしょうか。
戦争が始まりたくさんの犠牲者が出、兵士は疲弊していました。
塹壕の中の緊張する状況で、土塊を集め一人土笛を作る兵士がいました。
土笛の奏でる音色は、切なくも郷愁を感じさせるものでした。
しかし現実は、冬を挟んでの長期戦。
兵士一人一人のため息が聞こえてきそうでした。
一方、山の向こう側の国の兵士の中にも・・・。
「戦争」という言葉で一括りで語られる事を、兵士一人一人の思いに視点を向けて、戦う兵士は誰も喜び勇んで戦場にはいないことを伝えています。
終盤、土笛を持った二人の兵士が出会うページは、あついものがこみ上げてきます。
二つの土笛のハーモニーのように、人間は調和し生きていく道を求め続けなければならないと、改めて思いました。
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クロマグロの完全養殖の道
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投稿日:2010/09/19 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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世界で初めてクロマグロを完全養殖した熊井英水さんが監修。
クロマグロの養殖に挑戦してから30年あまりの苦労が報われるまでの物語を描いた図書ですが、普段食べているマグロの種類、性格、マグロの一生、あらゆるものが絵本の中にまとめられています。
失敗を重ねて行くうちにマグロの知識を深めていくのですが、最後には自分も感動。
子どもの本のつもりで手にしたのですが、自分が真剣になっていました。
身近なようで何も解っていない私。
お寿司好きのウンチクを深めるためにも良い本です。
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ひざの上のぬくもりと重みを思い出します
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投稿日:2010/09/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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猫好きな方には、たまらないでしょうねぇ〜。
野良猫タンゲくんが、主人公の女の子の家にいついてしまうところから、お話が始まります。
キャーキャー、ギャーギャー騒がないお母さんが良いですね。
きっと猫を飼ったことがあるのかしら。
タンゲくんの一日の生活の中で、飼い主たちにもわからないところがあるのが、いかにも猫らしい。
特に、日中外であっても知らんぷりのタンゲくんの様子が愉快。
息子は、掃除機恐怖症のページに大笑い。
満月の夜のページには、ははも大笑い。
ラストも、いかにもいかにも、さもありなんです。
祖母の家で飼っていた三毛猫は、私を気に入ってくれていました。
ひざの上のぬくもりと重みを思い出します。
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我が家では今イチな反応でしたが…。
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投稿日:2010/09/19 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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空に浮かぶ雲の色だとか、丘からながめる町の風景だとかはとても素敵でしたが、
うちの娘いわく、「話が嫌だった。何か上から目線で、教えてやっているんだって、感じがした」といっていました。
作者の方には申し訳ないのですが、子どもの素直な感想なので、あえて書かせて頂きますね。
そして、私もちょっと、似たような気持ちになりました。
もう少し視線を変えて書かれてたら、印象が違ったのではないかと思います。
我が家では今イチな反応でしたが、好き嫌いは個人差がありますので、どうぞ、みなさん一度手にして読んでみてください。
少年とおじいさんの穏やかな1日の始まりを描いている作品です。
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