立派な環境教育の絵本です
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投稿日:2010/08/24 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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女の子がお兄さんと海辺の潮だまりで砂や海藻や小さな生物をとってバケツにおさめます。
そして、その中に自分たちが生きている地球を見出します。
「手の中の地球」です。
潮だまりには油に汚れた鳥の羽が浮いていて、水をくもらせていきます。
そのようすに、二人は環境汚染を思い描くのです。
二人のできることは、汚れた羽や油や捨てられた空き缶を拾うことにしました。
「手の中の地球」は海に返すことにしました。
自分たちの地球が汚されていくのではたまりません。
立派な環境教育の絵本になっています。
風景に溶けていくような絵のタッチにもフォアマンさんの思いを感じます。
そして、大好きな原由子さんの訳であることも印象的な絵本です。
原さんも絵本出してましたよね。
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ごきぶりのチャバの方が博士っぽい!?
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投稿日:2010/08/21 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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インパクトのある表紙を見て、上の子が1人読みしてました。
低学年のお子さんを意識して作られているので、もう中3の上の子には、少々物足りないお話だったようです。
頼りになるんだか、ならないんだかわからない「ヤマガタ博士」、助手の「コモリくん」、研究所に住み着いていて、物語の説明役としてもあちこちに登場するゴキブリの「チャバ」と、個性豊かなキャラクターたちが、身近な虫たちとの事件や出会いを伝えてくれる幼年童話でした。
博士よりも、むしろチャバの説明の方が、博士っぽかったです。
小さな子にも理解しやすく、虫たちの立場や生態に基づいたことをポイントを押さえて教えてくれています。
絵が多く、字も少なめなので、絵本から児童書に移り変わっていくお子さんには読みやすい作品だと思います。
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オールズバーグならではの作品です
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投稿日:2010/08/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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航海日記に描かれた不気味な出来事。
淡々とした文章とさりげない絵で通していることが、かえって話の不気味さを強調しているように感じました。
Wretchedをいまいましいと訳したこともなにかあるかもしれません。
航海していて、立ち寄った地図にない島。
土産代りに船に持ち込んだのが「不幸を呼ぶ石」。
放射能のような石の発するエネルギーで猿になってしまった船員たち。
14枚の光景の中に、とんでもない物語を凝縮してしまったのは見事だと思いました。
余韻を残したハッピーエンドですが、怖いまま終わっていたらちょっと子どもには薦められないかも。
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信じることと気高さ
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投稿日:2010/08/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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1巻の「勇気」といい、2巻の「信頼」といい、少し難しいような気がするのですが、とても深みのある本だと思いました。
そして、1巻でヤクーバがライオンを介抱することまでしなかった理由が2巻でわかります。
お互いは男と野生の王者としてのプライドを尊重したのです。
だから、ヤクーバが飢えたライオンに牛の肉を届けた時、ライオンは立ち去ることを決意した。
ひもじくても、施しを受けてはいけないのです。
一番関心がある場所を先に書いてしまいましたが、2巻の圧巻はヤクーバとライオンのキブウェの闘いです。
ライオンはライオン一族のために闘わなければならない。
ヤクーバは人間のために闘わなければならない。
でも、お互いを傷つけないように自分を抑えます。
これほど難しいことはないでしょう。
間違って、傷をつけたら信頼は壊れてしまうかもしれない。
闘っているときでも相手を信じること。
子どもに伝えることは難しいかもしれませんが、大人にしてもこれほど相手を認めることはできないでしょう。
2巻の「信頼」は、とても崇高な絵本だと思いました。
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戦時中の少国民
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投稿日:2010/08/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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児童文学でも絵本でもない本ですから、絵本ナビにはちょっとなじまない本かも知れません。
8月のこの時期に戦争をテーマにした絵本を読み続けていたら、戦時中の子どもがどんなであったかを体験として知ることも重要ではないかと思い、手にした本です。
戦時中の東京。
小学校も低学年は学童疎開で東京を離れます。
学童の年齢の上の子どもたちは、少国民として戦争に巻き込まれていきます。
客観的な平和論ではなく、少年は時代の中でどう生きたかが体験として生き生きと描かれています。
自分がその時代にいたらどうして生きただろうかと考えてみると、社会の大きさを感じずにはいられません。
絵本を読む間に、このような本を読んでみることも大切かと思います。
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掌編なのに膨らみのあるお話でした
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投稿日:2010/08/19 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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広島原爆のお話ですが、爆心地から離れた場所にある楠が見た風景はなんとも繊細で美しいお話でした。
親とはぐれた子どもを、お母さん変わりにだっこして子守唄を歌ってあげる女子学生。
二人ともお母さんを思いながら、死んでいきます。
ただそれだけと言ってしまえばこの話はあっさりとしているのですが、なんで奥深いのでしょう。
作者の大野さんの体験を通して書かれたから?
原爆というと残酷な描写に身構えてしまう私たちに、緊張する前の心にすっと入りこんでしまったから?
女子学生の姿が切ないから?
……?
全部正解でしょう。
原爆の悲惨は爆心地だけではないのです。
私は、このお話とともに山中冬児さんの透明感のある絵にも感動しました。
長崎源之助さんと一緒の作品が多い山中さん。
その長崎さんも原爆の語り部でした。
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本当の勇気
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投稿日:2010/08/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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大胆に描かれた野太い絵は、どちらかといえば劇画調。
話も男性的な太さを感じる絵本です。
勇者として認められるためには、ライオンを倒さなければならない。
しかし、傷ついて倒れそうになっているライオンに追い打ちをかけて良いのか?
絵のないページで語られる、ヤクーバへのライオンの心が印象的です。
読み方を変えれば、少年ヤクーバの葛藤する心象風景でもあります。
ヤクーバは弱ったライオンを殺さずに帰ります。
ここに私は二つの意味を感じました。
ライオンに立ち向かわなかった少年の優しさと、弱ったライオンを放置したところは少年の意志の消極さ。
答えは次の巻に譲るとして、仲間からさげすまれ牛の番をするようになったヤクーバの姿を、勇気として受け入れるのには少し抵抗がありました。
村はライオンに襲われることがなくなりましたが、少年の勇気を認めてくれるのは読者しかなさそうです。
誰からも認められなくても、自分を通す強さ。
この絵本からはそんなメッセージも伝わってきます。
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感動のラスト
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投稿日:2010/08/15 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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待ちに待った完結編、いよいよ魂食らいのイオストラとの決戦を迎えるトラクは姿も心も立派な青年に成長しました
愛する人(レン)との決別を秘めて、孤独に闘おうとする気持ちも痛いほどわかります
同じようにウルフも厳しい体験をします
今回はまた新しいダークという少年が登場しますが、最後まで彼がいい役割をしてくれて、内心はほっとしてます
ラストの戦いのシーンになるとページをめくる手が止められなくて、ついつい寝る時間を忘れて読んでしまいます
それくらい手に汗握る、登場人物の連携プレーが次々と頭の中で思い描くことができました
作者は読み手の気持ちを考えてくれているのか、しっかりとトラクとレンのことも書いてくれてます
もう満足の完結編でした
トラクのその後みたいな続編もあったらいいですが・・・・
小学校の高学年でしたら充分に楽しめるファンタジーだけではない古代の歴史も感じさせてくれる物語です
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やってみたくなる
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投稿日:2010/08/14 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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小学校高学年向きの読み聞かせ絵本として、図書館で紹介してましたので借りてきました
うんうんなるほどこれは子供にもウケそうだ・・・特に男の子!
この夏休みにもってこいのお話でした
こんな魔法みたいな植物の種が飛んでくることは、難しいかもしれないけど、新しいあそびや、屋根も壁もない部屋にハンモック・・・
できれば私もやってみた〜いのが正直な気持ちでした
それにしても・・・同じ髪型って、あれはモヒカン?
特に触れてはいなかったけど、女の子の髪型もなんだありゃ・・・
何度読んでも面白い発見ができる絵本に、大人も夢中になりますね
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こどもの残酷
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投稿日:2010/08/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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1954年の『百まいのきもの』の再版だそうですが、差別問題でもあり現在に通じるjいじめ問題でもあり、意味深い物語だと思いました。
ポーランドからの移民であるワンダ。
いつも色あせた青いドレスを着て、泥で汚れた靴を履いているワンダは、学校ではまるで存在感がありません。
この話は、ペギーとマデラインの二人の少女を通して書かれています。
この二人の行為は無意識ないじめでした。
二人にとって、ワンダは負としての存在感がありました。
ワンダが言った「自分の家には百枚のドレスがある」という言葉がいじめを執拗にしてしまいます。
ワンダが不登校になった一因でもあるのでしょう。
一方、移民であること自体が、ワンダ一家の過去を暗くしているようです。
言葉の問題、生活環境の問題、ワンダ一家は差別されているという被害者意識をもっていました。
一家はより住みやすい場所を探して引っ越して行きました。
ペギーとマデラインが無意識に行っていたいじめ。
この物語は、二人がワンダに嫌われていなかったと思うことで終わります。
ホッとする部分ですが、反面これで良いのだろうかという思いが残りました。
二人がワンダと直接会って話す機会は生まれなかったのですから。
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衝撃!!!
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投稿日:2010/08/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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アウシュヴィッツについての写真物語ということで覚悟して手にしたのですが、一言で表現すれば衝撃でした。
平和への祈りから作られた本であることには違いありませんが、人の死が生々しく溢れているこの本は、できれば避けて通りたい本でした。
レビューで見つけたのですが未掲載作品。
子どもに対してのインパクトの大きさも考えなければいけないのかもしれません。
しかし、命の尊厳を思うとき、平和への願望を強くする本でした。(考えると、8月のこの時期、終戦特集番組には死体が物のように無機質に映し出される番組が少なくありませんし)
事実に眼をそむけて、理想だけを語ってはいけない。
そんなことを考えさせられる本です。
この絵本は図書館の児童室ではなく、ヤング・アダルトコーナーにありました。
しっかりと受け止められる年代になったとき、できれば親と一緒に見て考えたい本だと思います。
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一個の爆弾が奪ったもの
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投稿日:2010/08/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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言葉のない絵本。
アニメーションのセル画を集めたような絵本です。
無言のまま、あの日を淡々と伝えてきます。
あの日、原子爆弾が落とされなかったらそのまま続いたはずの日常。
結果を知っているからこそ、とても残酷に思えて胸が締め付けられます。
そして、一個の爆弾の投下。
スローモーションのように、静止画像のように迫ってきた後の地獄はこの上ない描写です。
絵本にしてそうなのですから、動画だったらとても子どもたちには見せられない映像でしょう。
少年が空に放った紙飛行機が、あの日の広島から現在へと飛び続けて、黒い飛行機に変って黒で終わる絵本。
なんと意味深いことでしょうか。
読み終えて、平和への祈りがにじみ出てくるような本でした。
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マダガスカル島の歴史の先生が作者!
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投稿日:2010/08/13 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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中3の娘に薦めました。
中学になって、すっかり世界史がすきになったので、夏休みの感想文にどうかな〜と、思って。
この作品は、なんと「マダガスカル島」で歴史の先生をしている方が書いています。
主人公が住んでいるのがアメリカよりのカナダだったので、てっきりアメリカ人か、カナダ人が書いたのかと思っていましたが、後書きを読んでびっくりしました。
歴史の史実にも手を抜かず、主人公が飛ばされてしまった過去の世界の風習やら、町の様子やら、衣服から食べ物まで、丹念に描いてくれていたので、想像することが楽にできました。
うちの子は特にヨーロッパの歴史に興味を持っていたので、年の近いサム(14歳になったばかりの主人公)と、ともに楽しい歴史の旅ができたのではないかと思います。
行間や文字の大きさは小さすぎず、とても読みやすい作りをしていました。上中下の3巻に及ぶ長い物語でしたが、その長さを感じさせない面白さがあります。
子どもも1巻を読み終わったあたりから止まらなくなり、あっという間に3巻読破してしまいました。
少々SFチックな物語ではありますが、ドキドキハラハラの冒険もあり、主人公と同年代の子どもたちにぜひ、お薦めしたいです。
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家が語る歴史
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投稿日:2010/08/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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イタリアの丘に建てられた一つの家が語る100年の歴史です。
石で造られた廃屋にまた人が住むようになった1901年。
それから住人の歴史を刻み続けてまた廃屋になるまでの100年間に、戦争があり、住んでいる家族にも、回りの人々にも様々なことが起こりました。
きめの細かい描写、人だけではなく家の少しずつ改築されていく様に生活感と歴史の臨場感が感じられました。
1999年、家は現代家屋に様変わりして、新しい歴史を刻み始めます。
家にも心があるのだと思いました。
原題は『家』。
ペストが大流行したという1656年に建てられた家ですが、この絵本は1900年から始まります。
定点描写なだけに社会史がくっきりと浮かび上がる作品なだけに、過去にさかのぼって次の作品が出されることを望みたいと思います。
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それでも猫は生きている
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投稿日:2010/08/16 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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なんとも救いようのない哀しいお話です。
昌男の家の軒下に住み着いた野良猫の「稲妻」とその子どもたち。
稲妻一家の生きる姿を通して子を思う親の気持ち、家族愛が伝わってくるのですが、それを戦争の悲惨さがこれ以上ない重苦しさと緊張感で包んでしまいました。
大空襲に見舞われた昌男の家族。
火の手から必死に逃げる姿と家族を思う心。
生きる望みが一つ一つ打ち砕かれていきます。
まさに地獄です。
畳みかけるような地獄の様の中で、昌男と母親は離ればなれになってしまいます。
川に逃げ込んだものの次々と息絶えていく人々。
その中で生き残りながら稲妻一家を岸に上がらせると力尽きて死んでいった昌男。
逃げ場を失いながら、子どもを守ろうとした母親。
最後まで期待したのだけれど、誰も助からなかった。
生き残ったのは猫たちだけ。
たくましさと悲惨さの中で、稲妻は生き続けなければいけません。
見ているものにとって、これ以上の衝撃はないのではないでしょうか。
戦争の悲惨さと平和を訴え続ける早乙女さん。
実体験を通して稲妻一家の中に早乙女さんがいるのではないでしょうか。
そして、激しいタッチの絵で見るものを圧倒する田島さん。
いつまでも大事にしていきたい絵本です。
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自分を見つめ直す
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投稿日:2010/08/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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児童文学といって良いのかどうか判らないのですが、絵本ナビで森絵都さんの作品と知り合って手に取った一冊。
中高生に薦めたい一冊には間違いありません。
死んだ中三の小林真の体に入り込んだ、同じく選ばれた死者の魂としての僕。
真が何故死んだのか、真はどういう人間だったのか、第三者としての僕はそれを探りながら、自分としてどのような生き方をしたいのか、どのように考えれば良いのかを、自分に問いかけ、行動していきます。
すると、いろいろなものが見えてくる。
真は死ななくて良かったのではないかと思えてくる。
生き返ったら、こんな生き方をすれば良いのにと思えてくる。
実は自分が小林真の魂だったというのは話し過ぎかもしれませんが、この小説に描かれている自己回帰は、中高生が自分を見直すためにもとても良い本だと思うのであえて公開。
この本を読んで、自分を見直すきっかけになったら、自殺を思いとどまっることができたら、森絵都さんのいう『ぼくだけのこと』の思想が幼児からヤングアダルトまでに拡がるのではないかと思いました。
死を題材にしていながら、軽妙なストーリー展開と、生きること、自分を認めることへの強いメッセージ性は素晴らしいと思います。
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ワールドカップへの夢
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投稿日:2010/08/10 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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今まで読んだマイケル・フォアマンの作品の中で、一番ストレートでシンプルな絵本だと思います。
少年が夢に見るワールドカップ。
少年時代にきめたミラクル・ゴール。
でも私は、前後のカバー裏に描かれたフォアマンのスケッチの方が気になりました。
世界のいろいろな国のサッカー風景。
戦場だったり、海辺だったり、サッカーゲームが世界の共通の遊びであること、ワールドカップで世界が一つになれること。
フォアマンはそんなことを言いたかったのでしょうか。
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心にずっしり響く余韻。。。
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投稿日:2010/08/11 |
アイシャラリーさん 40代・ママ・東京都 女の子12歳、女の子10歳、女の子9歳
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周りに理解してもらえないつらさがじんと来ます。。。
それでもけなげに生きている怪物。
周りから見たらたいしたことのない幸せ。
そんな幸せを大切にして生きている。
醜いはずの怪物が、だんだんかわいく見えてきます。。。
4年生のクラスの読み聞かせで、誰一人最後まで声を発しませんでした。もちろん最後もしばらく沈黙。
目頭が熱くなり、涙を我慢するのが一苦労。
これほど物語の世界に引き込まれ、
胸がしめつけられるようなお話はなかなかないです。
どうしてもほしくて、手に入れました。
自分の子供にも何度も何度も読んであげたいお話です。
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マイケル・フォアマンの原点
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投稿日:2010/08/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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自分の寝室に焼夷弾が落ちてきた。
始まりからとんでもない話ですが、マイケル・フォアマンの実体験だそうです。
イギリスの東海岸は、第二次世界大戦ではドイツに近いために、いきなり戦場になってしまいました。
この本はフォアマンの子ども時代に体験した戦争を、細かい観察力と絵で、かれの絵本作家としての原点だと思います。
日本の戦争体験とは違いますが、平和への思いが培われた原風景として興味深く読みました。
フォアマンのサッカーへのこだわりを裏付けるような逸話も出てきます。
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読み応えのある感動作
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投稿日:2010/08/07 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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今回が最終巻で、いよいよ闘蛇(とうだ)王獣(おうじゅう)の関係の秘密が、明かされていきます
ファンタジー物語として読んできましたが、実はエリンとジェシのという母と息子、またはイアルとジェシの父と息子の親子の関係をこれ以上ないという理想的な姿を感じました
責任をとるということは「死」を意味することではないことを、この物語は強く訴えています
最後まで希望を捨てない、勇敢な生き方を示唆するようにも思います
民衆の上に立つものが、本気で変わろうと決めた時、きっと国はいい方向に進むのだと・・・
小学校高学年でも充分楽しめます。ファンタジーの読み物として終わらせたくないのでぜひ大人の方にも読んでいただきたい本でした
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