子どもの切なさがひしひしと…
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投稿日:2010/03/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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お母さんがシカゴに働きに出かけるという。
背景には戦争(南北戦争?)があり、女手の働き口があるという時代。しかも、黒人であること。まだまだ黒人が迫害されている時代であることがわかれば、お母さんの不在がとても重さを持ってきます。
この絵本では、大好きなお母さんを待つ女の子の切ない気持ちがひしひしと感じとられます。
絵も極めて静かに女の子の心を表現しています。
待っても来ないお母さんからの手紙。おばあさんと二人で母親を待つ冬の長さ。
おばあさんの心持ちも感じとれます。
読んでいて、お母さんに何かあったのではないかと思わせるようなストーリーですが、母親が帰ってくることが判って自分もホッとしました。
子猫が重要な役割をしていると思います。
ところで、この絵本には父親もおじいちゃんも出てきません。
これは戦争と関係あるのでしょうか? 黒人であることと関係あるのでしょうか?
それとも、この家族の事情なのでしょうか。
父親として読むとき、この絵本における「父親の不在」がとても大きく感じられ、設定によって女の子の母親に対する心持が変わっていくのではないかとも思いました。
すこし、さびしかったです。
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重いテーマでした
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投稿日:2010/03/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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中国人の強制連行、強制労働、そして蜂起した彼らに対する弾圧。
これほど重いテーマが児童書で成立するのだろうか?
岡田依世子さんは、戦争を知らない小学生のカナと、中学1年生の保の夏休みの物語として描いています。
村ではタブーとなっているホラ穴。そこでの出来事を不思議体験として描いています。
過去を知ったとき、彼らはその時代には加害者の側であった祖父を許せるのだろうか?
歴史の事実は変えることはできない。
過去の過ちにどのように向かい合うか?
それを子どもたちに伝えるのも親としての役割なのでしょうか。
過ちを繰り返さないためにも。
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絵はすごいけど…
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投稿日:2010/03/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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「よくわからない」
残念ながら、我が家の息子と嫁はそう申しました。
えんまさんが、これだけさびしがりやでマザコンだったとは。
どう見ても極悪ばあさんに、夢に見た母親の面影をだぶらせて、我を忘れてしまいます。
人間味あるというよりも、だだをこねる子どもがえり。
良い話なのかどかもはっきりとはわからないのですが、山本孝さんの絵だけは濃厚で脂ぎっています。
好き嫌いがはっきりする絵本かも知れません。
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桜満開、マジョモリの世界
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投稿日:2010/03/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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桜についての蘊蓄たっぷりの絵本。
桜にいろいろな種類があることだけではなく、桜前線の仕組み、花芽は前年の夏にできていること…、目からウロコ状態で読みました。
ただ、この絵本の功績は早川司寿乃さんの絵。
マジョモリで印象づけられた、独創的で神秘的な絵の桜絵巻にしあげてくれました。
天狗とワンコがナビゲーター。
たんに理科の教科書的な発想ではなく、不思議の国の冒険のような仕組みになっています。
お花見が楽しみになるような、春らしさにうきうきしてくるような、いかにも春爛漫の絵本です。
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わんこがかわいい!を連発です。
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投稿日:2010/03/18 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子10歳
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表紙絵の犬たちが空を見上げている絵が、目をひきました。
とにかく、黒井健さんの「わんこがかわいい!わんこのお尻がかわいい!」と、犬好きの上の子が目を下げていました。
そういえば、子どもの頃はよく雲がいろいろなものに見えてたけど、最近はゆっくり雲を見ている時間がないです。
すべてのページが子犬の目線なので、道端の夏の草花も、大きく子犬の背丈に合わせて描かれていて、いいなぁと、思いました。
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残さなければいけない一冊
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投稿日:2010/03/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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海軍特攻隊って聞いて何人の子どもたちが判るのだろうか? かくいう自分も戦後世代。
だけど、戦争と平和ということをいやというほど教えられてきた世代でもある。
無邪気に見送った飛行機が、死ぬために飛んでいるなんて誰も思わないだろう。
戦争って、信じられないことが本当に当たり前になってしまうんだ。
自爆テロ、ビルに乗客とともに突っ込んだジェット機もあったっけ。
そして、信じられないことが一つ一つ過去形になり、忘れ去られていく。
悲しいこと、嫌なこと、不幸なことはあまり思い出したくはない。
けど、だからこそ、この絵本は忘れてはいけない一冊だと感じた。
航空隊に届けたすみれ。
そのすみれを受け取って、これから死んでいく特攻隊員は昔の遊びを思い出し、花相撲で布団いっぱいにすみれを散らして、それで眠ったんだって。
そんな人たちが、イヤでも受け入れなければいけなかった死。
しかも、「国を守るためって」思いこんで死んでいった。
それが戦争なんだよ。
人の命が散った後、小島に咲いたすみれの群集。
たまりません。
松永禎郎さんの絵も、話にマッチしていてとても良い本です。
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シリーズ
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投稿日:2010/03/18 |
なびころさん 30代・ママ・愛知県 女の子2歳
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あだちなみさんのくまのがっこうシリーズが好きなのでこの絵本を選びました。赤とピンク色が主人公の気持ちをとても良く表現していて良いと思いました。主人公が嬉しくてたまらない様子も臨場感たっぷりに描いているのが魅力的でした。見開きのオーロラが美しいのでうっとりしました。ますますくまのがっこうシリーズが好きになりました。
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男の子ってにくめない
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投稿日:2010/03/24 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
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なんて、可愛いんでしょう。
子どもがお母さんに「ご飯なに?」とやりとりしていくだけのお話なんですが・・・ところどころに、お母さん大好き!!ってあふれていて、お母さんからも「大好き」ってあふれているのが感じられます。
男の子っていつまでも・・・こんな風にお母さん大好きなんでしょうか?
娘と読んでいて「お兄ちゃんみたい・・」と笑っていました。
食べる事となんでもいいからまとわりつく事・・男の子の特徴がズバリ!
描かれていてほのぼのして笑えます。
すごーく楽しい気持ちになれる絵本ですね。
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社会の発展と戦争の構造
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投稿日:2010/03/19 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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六人の男がいた。素朴な男たちだったが、戦争の引き金を作ってしまった。
なぜ戦争が起こったのか、こんなに単純化してしまうと「いやそうではない」と言われるかもしれない。
人間は考える動物であり、記憶する動物だから、人間ならではの複雑さがある。
戦争の要素は民族であったり、宗教であったり、いろいろだろうけれど…。
この絵本は社会進化の過程と、戦争の起こる構造を見事に視覚化していて、本質を語っている。富を求めること、財を守ろうとすること、そして疑心暗鬼。
戦争は極めて人間的な行為である。
マッキーは単純な線で描き、カリカチュアともいえるような表現をしている。
子どもにとっては教科書かもしれないが、大人にとっては社会を考える研究書にも思えた。
戦争が起こったのは、六人の男たちが純粋だったからである。
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手のひら絵本なのに大迫力
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投稿日:2010/03/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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正直申せば、この絵本を読むまで『くわばらくわばら』が雷よけのおまじないとは知らないでいた私です。
語源にはいろいろあるようですが、雷は桑には落ちないらしいです。
この絵本は奇想天外なお話。途中で『ジャックと豆の木』を思い起こしてしまいましたが、ナスの苗が天に届くとか、むすこがナスの木を登って行ったら雷神様がいたとか、登って行った息子も調子に乗って雷雨の手伝い、お笑い活劇で楽しく読ませていただきました。
飯野さんの絵がまた迫力満点。
子どもに間違いなくウケル絵本です。
ただ、どうしててのひらむかしばなしなのか判らない。これでは大勢を前にできないではありませんか。
大型絵本でも間違いなくヒットですが、せめて普通版サイズで再刊していただければ、購入者第一号になりたいと思います。
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相手をおもう・・・
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投稿日:2010/03/20 |
ねーねーさん 40代・ママ・山口県 女の子14歳、女の子13歳
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ねずみがネコに意地悪される。
これはよくある構図
この絵本でもそこから話が展開していきます。
なぜ、ねこくんはボクに意地悪するんだろう?
ボクが小さくて弱いから・・・
「そうじゃないよ」とふくろうさん
一見小さい子向けの絵本の様に見えたけど、
読んでみると低学年は低学年の高学年には高学年の
感じ方があったようだ。
自分に当てはめて聞いていた子もいて
(ネコなのかねずみなのか・・・)どの学年も静かに聞いてくれた。
感想の中に「先生にもいつも言われる〜」と言うのがあった
いつも言われててもなかなか出来ないんだよね(− −;)
大人も改めて人の(相手の)立場にたって考える。
行動する。と、言う事を考えさせられる絵本だ。
子どもに分かりやすく書かれているので、大人だって
あ〜そうだ・・・と思うはず。
みんな違っているからいいんだ。みんながいるから
自分は生かされているんだと知ることが出来る。
だから人にも、命あるものにも優しくしなくちゃいけないんだと
思うし、子どもたちにも伝えたい
大型絵本で読み聞かせがしたいなあ
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あやかりたいお話
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投稿日:2010/03/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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間の悪い事欠かない親子である。
世の中に「まのいい」という言葉があることも知らずにいたが、これだけ楽しい話ならば、少しはあやかりたいものである。
飯野さんの絵が「まの良さ」に迫力を加えている。
これだけ強引な間の良さもあるのだろうか。
とりあえず、息子には下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると教えることにしよう。
まぐれあたりが幸運を呼んでくるかもしれない。
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躍動感溢れる絵本。
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投稿日:2010/03/18 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子13歳
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表紙からして勢いがあり、お話しにぐいぐい引き込まれます。
モノトーン絵本の代表作として有名な絵本です。
カラーよりもモノトーンであることで「きかんしゃ ちゅうちゅう」が周りの景色に埋もれることなく生き生きと走っていますね。
文字の配列デザインもアソビゴコロがあり、絵のバランスもピタリとはまっていて、気持ち良く読めます。
長く読み継がれる絵本であることに納得の一冊。
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まさに絵の本です
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投稿日:2010/03/16 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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父親のレビューが多いので、ちょっと気になって手にとりました。
おしかけ女房はきつね。子どもに正体を見破られたお母さんは、きつねになって野に帰ってしまうけれど、ご主人さまとわが息子には愛情たっぷりです。
片山さんの絵が素晴らしいので、絵画を見ているような感覚でした。
話は単純なので、まさに絵を楽しむ本です。
それにしても、これほど思われたらきつねが奥さんでも良いと思ってしまいます。
たぬきやきつねに化かされ続けて、おおかみにも脅かされて、お父さんはこんな絵本が大好きです。
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世間を知ることって
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投稿日:2010/03/16 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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いつもクジラと一緒のコバンザメが、たまには自分から離れて「世間をしりなさい」と言われます。
コバンザメは、言われた通り世間の勉強に出かけます。でも、「友だちがいっぱいできても、やっぱりクジラちゃんがすきだからね。」って言い残し。
クジラとコバンザメは親子のようです。
親離れ、子離れ。でも親を大切にするコバンザメ。
灰谷さんならではの子育て論だと受け取りました。コバンザメは知識とともに考えることも学んでいきます。人を思いやることも覚えていきます。本人は気付かないのだけれど、読んでいる人にはわかるのです。
我が家のコバンザメにはどのように伝わるのかな?
ただ、私はクジラにはなれないような気もして…。
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万有引力の法則
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投稿日:2010/03/15 |
レイラさん 40代・ママ・兵庫県 男の子16歳、男の子14歳
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原題は『GRAVITY IS MYSTERY』。
なぞだ!と言い切る訳出がいいですね。
天文学博士による書き下ろしを、理学博士が訳していますから、
本格的です。
ニュートンの万有引力の法則の解説なのですが、
わかりやすく例えで解説していて、興味深いです。
物理って苦手だ、という中高生以上、もちろん大人にもいいと思います。
思わず、理系の高校生の身内にもお薦めしたら、読んでいました。
重力について理解するにはいいですね。
もとより、この視点、つまり、何事にも疑問を持って考えることを
体感してほしいですね。
題名にもなっているラストの一文、ワクワク探求するという、
科学の面白さを体感させてくれそうです。
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思いがこもりすぎ
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投稿日:2010/03/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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非常にインパクトのある絵本です。
文章のない絵本ですが、訳者が柳田邦夫さん。よく考えれば、表紙にも絵の中にも日本語はあったのですが、柳田さんの思いも加わって、さらに重さを増しているようにも思います。
この絵本の評価は分かれると思います。
戦争反対の意思表示、「No」ということの重さとそれを伝える強い意志の必要、極めて象徴性の高い絵本となっています。
子ども向けとすると難解。
空爆される町、人民が弾圧される町。少年が大統領への手紙を持ってポストに向かいます。ポストの前には軍隊ではなく、いじめっ子のような青年。
少年は言葉だけで相手を言い負かせます。
ポストに手紙を投函して帰っていく少年は、先ほど目にしてきた光景が逆転して平和に向かっていることを知ります。
爆弾のかわりに受け取った自転車。
ポストの前のいじめっ子と一緒に自転車をこいでいくシーンが、はっきり言うとよくわからなかったですぅ。
大人向けとすると、やはり難解。
展開が短絡的過ぎる。行間どころか絵の隙間を読みとらなければ理解しづらい。
言おうとしていることは判るけれど、歯がゆさを感じたりもしました。
これまでのレビュー評価が「☆☆☆☆☆」か「☆☆☆」で中間がないことも頷けます。
柳田さんの関わる絵本はそれぞれに柳田さんの思いが伝わってきて、好んで手にしている私ですが、今回はあえて「☆☆☆」。
ごめんなさい。
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斉藤洋×いとうひろし!面白いです。
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投稿日:2010/03/16 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子10歳
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たぶん、本の作りからみると、小学生の中学年から高学年をターゲットにした児童書だと思います。
でも我が家では、図書館で借りてきたのを見つけた中2の上の子が、
真っ先に読みました。
以前読んだ斉藤洋さん×いとうひろしさんの児童書「ぼくのおじさん」がすごく気に入っていたからだそうです。
物語に出てくるベンガル虎の少年は、うちの子の心を揺さぶったようでした。
一気に数時間で読んでしまい「面白かった〜」ですって。
斉藤洋さんの作品は、本篇にはあまり関係ない登場人物の掛け合いが出てきますが、それがまた、本筋のいい潤滑油みたいになっている気がします。
後書きを読むと、作者はタイトルのあとの「……」に、
とても大事な意味を込めたのだそうです。
それは物語を読めば分かります。
まずは対象の小学生のみなさんに読んでもらいたいです。
とてもテンポがよく、読みやすい文体なので、読書はちょっと苦手。というお子さんでも、気軽に読めると思います。
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戦争と平和の接点
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投稿日:2010/03/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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戦争の発端と平和の糸口をとても柔らかく伝えてくれる本です。
実体験として戦争の悲惨を知っている人ならではの語り口かと思いました。
高い山に分けられた北の国と南の国。
交流がないものだから互いにとても脅威に思っている。
その不安感を抑えるのは友好か征服か?
第一に考えるのは相手を抑え込むこと。
そのために多くの命が失われます。
平和の糸口は言葉ではなく、土の笛の音色でした。
互いに作った土の笛の音色は、言葉以上に饒舌で、わかり合える言葉でした。
わかり合ってみると、同じ人間だったことがわかる。
さりげなく作者の伝えたいメッセージが込められています。
二つの国を見下ろしながら行きかう渡り鳥も象徴的でした。
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「ラマダン」のことを詳しく知りました。
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投稿日:2010/03/12 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子10歳
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「トルコ!トルコはいいよね〜。ギリシャと仲悪いけど」といいながら、上の子が読んでいました。
普通、中学くらいの世界史の勉強では、あまり「トルコ」とやらないと思いますが、好きが興じて、どこかで調べてきたのでしょうか?
私も、トルコって国は、トルコ式風呂とか、有名な「トロイ」「カパットギア」と「黒海」くらいしか知りませんでした。
歴史的に、たくさんの国々との交通網が発達していたトルコの料理は、豊富でしたよ〜。びっくりしました。
「ラマダン」というのが、イスラムの国の断食のことを指すのは知っていましたし、それが約1カ月くらい続くものだということも知っていましたが、
それが「太陽が出ている時間のみの断食」で、
普通イスラムの人は夜や日が昇る前に、きちんと食事をとっているのだ。ということをこの本で初めて知りました。
このシリーズは、今までいったこともなく、ニュースでしか知らないようなことのない国々の生活の様子を、「食事」という視点からユニークにまとめてくれているとても面白い絵本です。
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