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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

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★5  いろんな年代の人に読んでほしい!! 投稿日:2010/03/06
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
三匹のおっさん
三匹のおっさん 出版社: 文芸春秋
中2の娘が「有川浩」さんにハマっています。
以前薦めた何冊かがとても気に入ったようです。
それで今回も前から気になっていた1冊を用意しました。
たった一日であっという間に読み終えた娘は、「でら、面白かったよ〜、おっさんたち萌える〜」と、今どき言葉で称賛していました。
「萌える」なんて…と、娘の言葉使いを直そうかと思いましたが、本書の後書きに作者自身が、
『幅広い年代の方が「自分はここが萌えたんだ!」と熱く語ってくださいます』と、書いていたので良しとしました。

この物語はおじいさん世代、子育て世代、そして現役中高生の思春期の子どもたち、あらゆる人たちの目線で描かれています。
本の中には、少々際どいセリフや描写もありますが、
このくらい、今どきの少年少女漫画雑誌に比べたら、大したことはありません。

還暦を迎えてもなお、今の60代は大変の若いです。
そのお若い60代のもと悪ガキどもが、
退職や代変わりで暇になった時間を、自分たちの町の治安に乗り出します。
痛快で、スカッとするおっさんたちの名裁きに、読んでいると、日ごろのモヤモヤが消えていくきがします。
大変快活でリズム良く、読みやすい文章なので、先ほども書きましたが、中学生くらいから上は60〜70代の方まで、楽しく読めると思います。
ストレスの多い世の中になりましたが、こういうスカッとする本を読んで、リフレッシュ出来るのは素敵!です。
小さい子向きのお話ではありませんが、素敵のおすそわけで、どうぞ読んでみてください。
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★5  母の愛 投稿日:2010/03/13
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
牛女
牛女 作: 小川 未明
絵: とだ こうしろう

出版社: 戸田デザイン研究室
牛女と呼ばれる大女がいたそうな。「おしでつんぼで、父親知らずの子ども連れていたそうな」。
今日は使用をためらわれる言葉が出てくるのは、それが許された時代だから。牛女というあだ名からして、差別臭がにじみ出てくる。(戸田さんの絵もスゴイ)
可哀想と思うか、薄汚いと思うかはその時代の人間ではないので判らないが、小川未明はそれまでの主人公を作りながら、伝えたいのは「子を思う愛」である。
自分がこんなだから、子どもが哀れでならない。その姿に村人もほだされるのである。
その牛女が、病で死んでしまった。残された子どもは村人が面倒見てくれたのである。
童話は淡々としているが、子どもはどんな扱いを受けたのであろう。
冬になると牛女の幻影が山に浮かび上がる。誰もが、牛女の子どもを思う心を思うのである。
子どもは育ててもらいながら出奔する。さりげないけれど、子どもは村に満足していなかったのである。

子どもが帰ってきた。村を懐かしく思い、感謝の念を持つのは子どもの成長である。
子どもがりんご畑を始めた。
近代文学の立信出世話のようにも思える。
りんごの花が虫にやられて、実ができない。
子どもが母親の法要を行うと、現れたコウモリたちが虫を喰ってくれてりんごが実るようになる。そこに牛女を思わせる大きなコウモリがいたのである。

だらだらしたレビューになりそうだが、私が感じたのは、絵本の背景の時代性である。
多分、今の子にピンと来ない展開なのではないだろうか。
今につながるのは、母親の子を思う気持ち。(是非ともそうあって欲しい)
小川未明の童話は結構重いと思った次第である。
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★4  イギリス人って、軽食 投稿日:2010/03/03
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
イギリスのごはん
イギリスのごはん 作: 銀城康子
絵: 萩原亜紀子

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
最近上の子とはまっている「世界の食事」シリーズ、今回はイギリス版です。
「イギリスはイモだとね。ジャガイモ!」と、上の子はいっていたのですが、この絵本を見る限りでは、
他のヨーロッパ諸国に比べて、一日中軽食ばかりとっている印象がありました。
後、ジャガイモより、「ティー」のイメージでしたね。
オーブンを使ったパイ料理が、家庭料理の定番のようです。

後、「インドカレー」がイギリスから日本に伝わった。という豆知識にも、子どもが驚いていました。
イラストや写真入りで、日常的な食事を紹介してくれているので、とてもわかりやすく、楽しく読めます。
外国文化や、料理に興味のあるお子さんに特にお薦めです。
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★4  作者の思い出の裏階段が舞台です。 投稿日:2010/03/04
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
ごきげんな裏階段
ごきげんな裏階段 作: 佐藤 多佳子
絵: 小平 彩見

出版社: 日本標準
下の子にどうかな?と思って図書館で探してきた児童書ですが、
ちょうど、上の子の朝読用の本が切れてて、上の子が先に読みました。
すぐ読めちゃって、つまらなくはなかったけど、もうひとつ読みごたえがなかったそうです。

うん。中学生にはちょっと物足りないかもしれません。

この物語の舞台である「裏階段」は、
作者自身が子どものころ住んでいた「コーポラス」というマンションに、実際に会った「裏階段」がモデルだそうです。
いわゆる、作者が子どもの頃の「秘密基地」のような存在だったのかもしれません。

私は2番目に載っていた「ラッキー・メロディー」が、一番面白かったです。
こんな笛吹きがうまくって、態度が横柄になクモがいたらあってみたいな。
小学校中学年くらいから高学年くらいに、いかがでしょう?
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★4  食卓にはバケット。 投稿日:2010/03/03
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
フランスのごはん
フランスのごはん 作: 銀城康子
絵: マルタン・フェノ

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
これで、我が家で読む「世界の食事」シリーズの絵本は、5冊目になります。
楽し〜い。止みつきになります。
この絵本シリーズで紹介している家族は、だいたい10歳前後の子どもを2,3人持っている40代の働き盛り両親がいる家族。
だから、年代的にもすごく自分たちと比較しやすいです。

フランスでいうところのコース料理って、日本だと懐石みたいですね。少しづついろいろな料理が食べられるのは楽しいけど、長い時間を使って食べるので、私はちょっと苦手かな…。
フランスでは昼食と夕食をコース料理のように、ゆっくり食べるのが一般的のようです。

食事の内容で他の国と際立って違うところは、主食が「バケット」というフランスパンだということ。
私は若いころフランスに旅行したことがあるのですが、
外側をカリカリに焼いたパンは何種類かあって、それぞれがとても美味しかったのを覚えています。
いつか子どもと、一緒にフランスのカフェで美味しいパンを食べてみたいです。
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★5  学習障害だった私 投稿日:2010/03/12
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
ありがとう、フォルカーせんせい
ありがとう、フォルカーせんせい 作・絵: パトリシア・ポラッコ
訳: 香咲弥須子

出版社: 岩崎書店
パトリシア・ポラッコの体験として書かれた絵本。『彼の手は語りつぐ』も、彼女の祖先の実話に根ざした話だったと思います。ポラッコはまさに語るために生まれてきたような作家なのだと思います。
LD(学習障害)というのは、トリシャにとって見極めが難しい児童たち。この絵本を通して、決して勉強嫌いな訳ではなく障害というものを実感しました。回りの子どもたちからは奇異に思えるかも知れないけれど、理解と解きほぐしてあげるだけの包容力を持った教育が必要なのでしょう。
フォルカー先生の教育はまさにそれでした。黒板にスポンジで字を書いていくことで字を教え、さまざまな授業をしてくれます。
フォルカー先生にとっては、教育実践のために学んできたことであり、ことさら特別な意識を持っていなかったのでしょう。トリシャとある結婚式で再会した先生ははっきりトリシャを覚えていなかった。
大人にとっては特別ではないことが、子どもにとっては心に残るとても大変なことだと判ります。
日頃の読み聞かせ、PTA活動など子どもに接する機会の多い自分ですが、子どもたちにとってどのような存在になっていくのか、責任もちょっぴり感じました。

息子は、「かわいそうだね」と一言。LDの子は守られないといじめの対象のようです。
きわめて精神的な障害。それを取り巻く世界は悪意のない棘に満ちあふれています。
そして、自分より弱い者がいることで、自分の居場所を見つけたい子どもたち…。
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★5  弱肉強食と共存 投稿日:2010/03/12
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
あしおと
あしおと 作・絵: 吉田 遠志
出版社: リブリオ出版
「ライオンのかぞく」シリーズのラストにしては、想像外の展開。おとうとライオンとでチータが主役交代。
動物の中で一番早いチータは、短距離選手ですぐ息切れするのですか。
それにしてもスピード感のある絵の連続でした。
この絵本のテーマは弱肉強食と共存。
大自然の中で、肉食動物は弱者を襲って生きていくのです。家族のために食料を持ち帰るけれど、蓄えることのない彼らは、残りを他の動物に譲っています。共存関係で襲われることはない。
おとうとライオンとかつて戦って傷つけあったハイエナも、食料を得ることができるとライオンを襲うことがない。共存関係は緊張関係かも知れません。
チータの母親が子どもたちに餌を持ち帰り子どもたちが喜ぶところで話は終わります。
おとうとライオンは、狩りの仕方を習得して空腹をいやし、ハイエナに残りを譲って立ち去ります。
ハイエナは、餌を譲られたことでかつての宿敵を攻撃しませんでした。
絵本の後に、様々なドラマを予感させていました。
これが大自然かもしれません。
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★4  お母さんまで付いてきちゃうし。 投稿日:2010/03/02
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
一休さんは名探偵!!
一休さんは名探偵!! 作: 楠木誠一郎
絵: 岩崎美奈子

出版社: 講談社
中2の子どもが2年くらい前からハマっているシリーズです。
仲良し3人組がふとしたきっかけで、何度もタイムスリップ(時間移動)に巻き込まれ、その行く先々で問題が起こり、探偵のようなことをする羽目になるお話です。

毎回同じパターンが続いているので、私は途中で飽きてしまったのですが、子どもは相変わらず楽しく読んでいます。
なんと今回は主人公のうちの一人、香里のママまでタイムスリップに巻き込まれてしまいました。

一休さんが登場しているお話なので、読者を巻き込んだ「なぞかけ問題」がたくさん出ていました。
「一休さん」というのは、実在した一休和尚ではなく、どうやら昔のテレビアニメの「一休さん」をモチーフにしてるようです。
(「タイムスリップ」とかかかげていながら、このいい加減さが私はには耐えられない…!)

娘いわく、昔のアニメ「一休さん」を想像しながら読めたので、楽しかったそうです。
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★5  朝食が甘く、パスタは手作り!トマト好き。 投稿日:2010/03/01
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
イタリアのごはん
イタリアのごはん 作: 銀城康子
絵: マルタン・フェノ

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
「イタリアはやっぱりパスタだね。しかも自分ちで作るんだ〜」と、上の子は感動していました。

日本では最近になってやっと色々なパスタの種類が手に入るようになりましたが、本当イタリアの本場ではたくさんのパスタがあるんですね〜。なんと病人食のパスタまで!
しかも、イタリアのお母さんは料理上手で、手作りが多い(らしい)。
また、びっくりしたのは朝食があまりに軽い、そして「甘い」こと。
日本ではまず考えられません。
後、野菜の中でも「トマト」が重宝されていて、いろいろなトマトの種類・調理法や貯蔵法がありました。

前にどこかで「離婚率が高い」と、聞いたことがあるのですが、それとは別に家族をとても大切にするお国柄のようでした。
今のところ見てきたヨーロッパの国々のご飯は、どの国でも休日は家族で何かを作ったり、買い物にいったりと、家族単位のコミュニティーをとても大切にしている気がしました。
こういうところも(今の)日本とは、すごく違いを感じました。
日本人の食事って、こうやってみると、便利さばかりが進んじゃって、さみしい気がしてきました。

すごく読みやすく、楽しいイラストや写真付き(イタリア版のイラストは「マルタン・フェノ」さん)の紹介絵本なので、小学校中学年くらいから、中学校くらいの子どもたちに、ぜひ読んでもらいたいな〜と、思います。
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★5  広い大陸ロシアにはアジア的な食事も 投稿日:2010/03/01
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
ロシアのごはん
ロシアのごはん 作: 銀城康子
出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
中学生の上の子の影響で、私も楽しみながら読みました。
ロシアという広い大陸の、民族性あふれるいろいろな食事を知ることができました。

作者の銀城さんは、その地に住む1つの家族にスポットを当てて、
1週間を通じて地域性に富んだ食事を紹介してくれています。

お国柄のキッチンやテーブルの配ぜんまで、楽しく、分かりやすいイラストで山本正子さんが描いてくれています。
ロシアはヨーロッパの中ではアジア的要素の多い食事もあって、見ていると美味しそうです。
また、このシリーズには最期に代表的な料理のレシピが2,3載っているので、メモしておいて、後で子どもたちと一緒に作ってみたいと思っています。

ちなみに、下の子もつられて読んでいましたが、「ロシアにも蒸し暑い夏」があることに驚いていました。
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★5  走って帰り、子どもを抱きしめたくなる絵本 投稿日:2010/03/11
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子13歳
ふゆのゆうがた
ふゆのゆうがた 作: ホルヘ・ルハン
絵: マンダナ・サダト
訳: 谷川 俊太郎

出版社: 講談社
冬の夕方、お留守番をしている女の子がお母さんの帰りを待っています。

まだかな?もう見えるかな?

窓に顔をくっつけるように、のぞいています。
外は寒いので、窓はくもっています。
女の子はゆびで月を描きました。
すると、月の中にお母さんの姿が見えました!

女の子は嬉しくなり、お母さんと想像の世界で遊びます。

お母さんの帰りを待ちわびる子どもの心情が伝わってきます。
くもった窓を通して見ることで、幻想的です。

息子を留守番させている身としては、今すぐ走って帰りたくなります。

暖かい部屋で、子どもを抱きしめたくなる絵本です。
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★5  唐招提寺の邪鬼 投稿日:2010/03/10
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
すみ鬼にげた
すみ鬼にげた 作: 岩城範枝
絵: 松村公嗣

出版社: 福音館書店
唐招提寺の邪鬼の話です。
唐から鑑真の乗った船に乗り込み、日本にやってきたという鬼。
日本の鬼と勝負がしたかったのだけれど捉えられて、唐招提寺の四方の屋根を支える隅木に据え付けられてしまった鬼。
鬼の無念さを知った、少年宮大工のヤスの純粋さが鬼を解き放つことになりました。
吉野の山奥に住む日本の鬼と勝負するために、鬼はヤスを伴って出かけるのですが、実によい鬼だと思いました。
勝負に勝って寺に戻った鬼は、再び捉えられて元の場所に縛りつけらてしまうのですが、満足したのか表情が変わっていました。
唐招提寺の由来や四天王など、奈良情緒をたっぷり含んだお話です。
時代設定が江戸時代であるのも、話を膨らませるのにとても良かったと思います。
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★5  ライオンの旅立ち 投稿日:2010/03/10
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
たびだち
たびだち 作・絵: 吉田 遠志
出版社: リブリオ出版
今度はおとうとライオンの旅立ちです。
ハイエナの攻撃を乗り越え、いもうとライオンの不慮の死を乗り越え、おとうとライオンはたくましくなりました。
思春期の青年のようにめすライオンに惹かれ、その親の攻撃にあって逃げ去るけれど、もう家族のもとに引き返すのではなく、自分の世界を目指していくのです。
テリトリーの境界線。おとうとライオンもテリトリーをつくるため自分の世界を目指すのですね。
テリトリーの異なるめすライオンとはどうして結ばれるのでしょうか?
親を倒さなければダメなのでしょうか?
シリーズも巻を重ね、自分にもライオンの不思議が出てきました。
横長絵本を縦長に拡げた絵が2か所でてきますが、ライオンの孤高と壮大な大自然を強調していて気に入りました。
崖の上にたつおとうとライオンは、ジャングル大帝のようでもありました。
参考になりました。 0人

★5  みごと、みごと。 投稿日:2010/03/10
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子13歳
さくら
さくら 作: 長谷川 摂子
絵: 矢間 芳子

出版社: 福音館書店
わたしは、さくら。
ソメイヨシノ。

日本人の心に咲く花、ソメイヨシノ。
みごとな花を咲かせる桜が、自分の一年を語ります。

桜は春だけでなく、夏も秋も冬も、ずっと息づいているのです。
そんな当たり前のことを、あらためて教えてくれます。

丁寧に描かれたかがく絵本ですが、物語もある絵本です。

綺麗に咲いた桜は、本当に「みごと、みごと」

さすが福音館書店、お見事です。
参考になりました。 2人

★5  とても面白かったです。 投稿日:2010/03/01
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
ドイツのごはん
ドイツのごはん 作: 銀城康子
絵: マルタン・フェノ

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
上の子が、中学生になってから、歴史や地理にとても興味を持つようになったので、図書館で探してきました。
この絵本は、「絵本世界の食事」シリーズで2008年1月に農山漁村文化協会が出しています。

今特にヨーロッパに興味を持っているので、シリーズの中でもまずはドイツから。
娘も、「ドイツはやっぱりウィンナーとハムだよね」といって感動していましたが、すごく勉強になりました。
1つの家族にターゲットに絞って、ドイツの一般的家庭のな一週間の食卓を紹介してくれていました。
こんな風に紹介してもらえると、世界の食卓が、とても身近なものに感じられます。
そして、食事の内容は違うものの、日本人と通じるものがあるな〜とも感じました。(だから戦時中は気があったんですね)

最期の方には、一般的なドイツ家庭料理のレシピも載っていたので、今度娘と作ってみようかと思っています。
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★5  五感で感じる絵本です。 投稿日:2010/03/09
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子13歳
月のしかえし
月のしかえし 作: ジョーン・エイキン
絵: アラン・リー
訳: 猪熊 葉子

出版社: 徳間書店
しっかりと、読み応えのある物語絵本です。
エイキンが紡いだ昔話に、アラン・リーの絵が命を吹き込んでいます。

キーポイントの数字は7。
7回もの繰り返しも、飽きることなく引き込まれます。
波の音、風の音、バイオリンの音色が絵本の中に響いていました。

異空間へ旅してきたような心地よい読後感にひたりました。
参考になりました。 1人

★5  詩情あふれる雨の風景 投稿日:2010/03/08
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
あめのひ
あめのひ 作: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 矢川 澄子
画: ユリ・シュルヴィッツ

出版社: 福音館書店
窓の外は雨。
その雨をみながら、イマージュはどんどん広がっていきます。
屋根から町へ。町から山へ。多くの自然風景に降り続いて川へ。川が流れて海へ、大海原へ。
雨の中の人々。雨上がりの自分たち。雨の中の自然。
この絵本は抒情詩です。
描かれた情景も主人公の心象風景のようでもあり、情感あふれてくる絵本です。
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★4  ぶっとんだ世界一のばか話 投稿日:2010/03/08
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
空とぶ船と世界一のばか
空とぶ船と世界一のばか 作: アーサー・ランサム
絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 神宮 輝夫

出版社: 岩波書店
なんともばかげた話である。
「ばかむすこ」「ばかむすこ」と繰り返す過激性。あり得ないキャラクターと御都合のよろしい話の展開。
自分としては、どちらかというとノーグッドなのだが、読み終えてふと「あなどれないな」と思った。
考えてみると、今のお笑いの世界、泡沫ギャグに通じるところがあるではないか。
話は長いけれど、コントやバラエティーを飽かず見ているテレビっ子には違和感がない。
気楽に聞けて、人のことを「ばかばか」と言っている話が結構好きらしい。

正直いうと、思うのです。「これでいいのだろうか?」
たまに、読んであげるのは良いかもしれませんが、理屈や意味を込めたがる自分には苦手な絵本。
軽快に読み上げることが必要だと思いました。
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★5  ライオンの成長と野生国の厳しさ 投稿日:2010/03/07
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
ありづか
ありづか 作・絵: 吉田 遠志
出版社: リブリオ出版
いかにライオンといえども、気を抜くことができない、危険がいっぱいなのが野生の世界。子どもの回りにも危険がいっぱいではあるけれど、この絵本はそんなことを言っているのではないでしょう。
ハイエナはずるがしこい動物というイメージがあるけれど、生き抜くための習性なのでしょう。ライオンのあかちゃんを狙おうとすること、守ろうとして駆け付けたおとうとライオン。片目のハイエナに対峙したところを後ろから襲う姑息さをずるいと思ってはいけません。
野生の世界も、子どもたちのいる世界もけっして、テレビドラマのように正義の使者と悪者の話ではないのです。
なんだか、この絵本を読みながら子どもを取り巻く危険を感じ取ってしまった私でした。

駆け付けたおばさんライオンによっておとうとライオンは助かります。そして、危険を乗り越えること、戦いを経験することで成長していくのでしょう。

この絵本の良さは、スピード感とドラマ長のシーン構成。
ハイエナとライオンの対峙。疾走するシーンのスピード感。そして夕陽の中の一族のシーン。それそれが映像としてイメージできる印象の強さ。

この1冊だけ読んでも、存在感のある絵本です。
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★5  あまりに哀しいひな祭り 投稿日:2010/03/06
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
えんぴつびな
えんぴつびな 作: 長崎 源之助
絵: 長谷川 知子

出版社: 金の星社
ひな祭りの絵本だと思ってひょいと手にしてみたら、胸を切りつけるような哀しい話でした。
戦時中のひな祭り。
シンペイちゃんがえんぴつで作ってくれたおひな様が、シンペイちゃんの形見になってしまいました。
戦争で家を焼かれたため転校してきた私を気にかけてくれたシンペイちゃん。
いたずらっ子で、勉強嫌いでい、心やさしいシンペイちゃん。
三人官女を作ってくれると約束した日に、自分が空襲で死んでしまうなんて。
えんぴつびなが宝物になりました。
ひな祭りだから、女の子にとってこれほど哀しい話はないと思います。
読み終えてしばらく放心状態でした。
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