人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2022.05.19
みどころ
おとうさんがくれたのは、とっても大きなくまのぬいぐるみ。ぼくのベッドにすわればいっぱいになっちゃうし、移動させるのも大変。だけどいつもぼくを守ってくれるから大好き。ところが……
「あれっ、くまちゃんが ちいさく なってる」
おとうさんは、そんなことないよって言うけれど。ぼくとおんなじ大きさになっちゃった。でもふたごの兄弟みたいだし、そんなくまちゃんも好き。だけどおかしいな。くまちゃんはどんどんちいさくなっていくみたいで……。
生まれた時からいつも一緒のぼくとくまちゃん。ぐんぐん背がのびていくぼくと、ちいさく見えていくくまちゃん。なんだか寂しいような、でもくまちゃんがいるとほっとするのは変わらない。大きくなるって、こういうことなんだね。
大人から見る子どもの成長って、本当にあっという間。気が付けば、一人でベッドに入り、学校にだって行くようになって。だけど、当の本人はどうだろう。この絵本では、くまのぬいぐるみとのふれあいを通して、成長していく不思議を「ぼく」の視点から描きます。いつまでも心にとどめておきたくなる、宝物のように愛しい期間ですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
この書籍を作った人
フランス、ロワレに暮らす、二人の作家の共同ペ ンネーム。SF小説と旅をこよなく愛する。また、扮装を楽しむというユーモラスな一面を持つ。頭の中は絵本のアイディアであふれており、読者に届ける機会をうかがっている。
この書籍を作った人
1967年、イギリス、ボルトンに生まれ、サフォークで育つ。キングストン大でグラフィックデザインを学び、ロンドンと香港のデザイン事務所で働いた後、イラストの制作に専念。さし絵を手がけた児童書は50冊以上にのぼる。現在、家族とともにイギリス南海岸のホープ在住。
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
この絵本のタイトルの「くまちゃんが小さくなってしまった」理由は、とても素敵なものでした。
子どもの成長を描いたお話はたくさんありますが、「こんな風に『子どもの成長』を描くことができるんだ」と、どこか感動する思いで読ませていただきました。
読んでいて、心が温かくなる素敵なお話でした。
(さくらっこママさん)
大きなくまをもらった「ぼく」。いつもいっしょのくまが気が付くと小さくなってきて・・・。ぼくの目線ですすむお話で、子どもの成長がすごくよく伝わってきます。そして、ちょっとだけさみしくもありますが、たくましくなった「ぼく」の明るい未来に、幸せな気持ちになる読後感でした。
(あんじゅじゅさん)
自分が大きくなるにつれ、くまちゃんがどんどん小さく感じるようになる男の子。
でも、どんなに小さくなってもくまちゃんは男の子の大切なくまちゃんなんですよね。抱きしめて安心するっていうの私にも凄く身に覚えがあり、私のくまちゃんを思い出して涙が・・・。
男の子がどんどん頼もしく成長する様子が、親目線で嬉しく、と同時にちょっと寂しく感じられて、またしてもうっかり涙が・・・。
とても温かい物語で胸がいっぱいになりました。
(lunaさん)
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