新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  芸術の秋!の絵本(2022年9月新刊&おすすめ絵本)

連載

2022年9月 新刊&おすすめ絵本

連載トップへ

「食欲の秋」「読書の秋」そして最後は「芸術の秋」。「芸術」というと、美術館鑑賞やアート制作など敷居の高いイメージがありますよね。絵本ナビでご紹介する「芸術」は知識のある人に向けているものではありません。小さいお子さんから、親子で楽しく「芸術」について触れる……その最初の一歩となる絵本をご紹介します。まずはページをめくって「面白い色を使っているね」「きれいだね」「ふしぎな形だね」と感じたことを伝えてみることからはじめましょう。

芸術の秋にぴったりの7作品をご紹介します。

ヘビのお腹から生まれた『6つの色』。短いストーリーで混ざり合う色を楽しめる絵本

  • 6つの色

    出版社からの内容紹介

    1匹のヘビが、赤・青・黄の3原色を飲み込むと…あら不思議!お腹から6つの色が次々とでてきます。
    ヘビと6つの色が織りなす心温まるお話しと共に、色の美しさ・楽しさ・不思議さが伝わってきます。

    色彩の美しさを引き立てるデザインは、戸田デザイン研究室ならでは。
    子どもたちが楽しみながら色の世界に触れ、豊かな感覚を育つきっかけとなる絵本です。

日本伝統の『22の色』を1画面ごとに紹介する、日本の文化と色の趣、両方味わう色彩事典

  • 22の色

    出版社からの内容紹介

    あさぎいろ、しゅいろ、すみれいろ…。昔から伝わる日本の伝統色を22選び、紹介していきます。

    ピンクやグリーンという言い方もありますが、日本語の色の表現には、昔からの生活に根ざした意味と、美しい響きがあります。
    深みのある美しい色と、その色のイメージにふさわしいシンプルな絵。色の名前の由来も紹介されていて、これがとてもおもしろい!

    古くから日本人が大切にしてきた、美しく個性豊かな色。その魅力は子どもたちの心にもしっかりと届くでしょう。読み聞かせをするお母さん・お父さんも楽しめる内容です。

この書籍を作った人

とだ こうしろう

とだ こうしろう (とだこうしろう)

(戸田幸四郎 1931年−2011年)山形県尾花沢市生まれ。都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを仕事とする。51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向。80歳で亡くなるまで42作品を発表。そのどれもがロングセラーとなる。絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインした『あいうえおえほん』は累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている。他にも宮沢賢治・太宰治などの文に重厚な絵を描いた名作絵本集や環境をテーマにした創作絵本集など出版。静岡県熱海市には自身が建築デザインから手がけた戸田幸四郎絵本美術館がある。

身近にあるものに色を付けて「ぽん!」と押せば、いろんなものが生まれるよ。お家アートにもおすすめ! 『けしごむぽん いぬがわん』

  • けしごむぽん いぬがわん

    みどころ

    「けしごむぽん、いぬがわん」

    どういうことかと言うと、けしごむに色をつけて、はんこみたいにぽんっと押して、鉛筆で描き足してあげると……わん、わん。あっという間に犬の絵が完成しちゃった、ということ!

    これって楽しい。ペンのキャップでぽんぽんぽん、フォークでペタペタ、かなづち、ものさし、積み木にねじ……身の回りのものを使って、どんどん絵が生まれていくのです。ひつじにおおかみ、汽車に草原、やがてやって来たのは大きな街。ストーリーだって進んでいきます。

    さて、到着したのはレストラン。ここでご馳走してくれるのは、やっぱりはんこ遊びでつくったピザにおすしにアイスクリーム。

    「ぽんぽんぽん。さあ、めしあがれ」

    創作絵本から図鑑までとても幅広く活動をされている画家・絵本作家のほりかわりまこさん。今度の新作は、すぐにでも真似したくなる可愛らしさ。はんこが大好きな彼女のアイデアがつまっているのだそう。

    読めば不思議、お部屋の中のあれもこれもが「はんこ」に見えてくる!? 日常がアートに変わる瞬間、その楽しさを子どもたちにも存分に味わってもらいたいですよね。

この書籍を作った人

ほりかわりまこ

ほりかわりまこ (ほりかわりまこ)

1965年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。絵画による個展で作品を発表するいっぽう、子どもの本に絵を描く。絵本も多数制作 。今昔物語絵本シリーズ『大納言とおどるきのこ』『童のおつかい』など(偕成社)、『おへやだいぼうけん』(教育画劇)、『げんくんのまちのおみせやさん』(徳間書店)、『くまちゃんとおじさん、かわをゆく』(ハッピーオウル社)、『氷河鼠の毛皮』(三起商工)、挿絵に『立原道造』(あすなろ書房)ほか。

シンプルな線画で魅了する絵本作家M.B.ゴフスタインの知られざる名作。『ねむたいひとたち』と一緒に夢の世界へ誘われたい……

  • ねむたいひとたち

    みどころ

    タテ126ミリ、ヨコ119ミリという小さなサイズの青い表紙に、ゆるい服と帽子をかぶった4人が立っています。目を閉じていますが…なんだかとっても幸せそう。絵本を開く前から伝わってきます。

    どうやら彼らは、とっても小さなサイズの家族。どのくらい小さいかというと、みんなの履くスリッパの片方の中に一家まるごとすっぽり入れちゃうくらい。

    そして、彼らを説明する言葉はただひとつ、「ねむたいひとたち」。

    ねむたいひとたちは、ねむれる場所さえあれば、どこでもいいのです。いつもとってもねむいんです。おねまきを着て、ナイトキャップをかぶって、あくびをして…。ねるまえには、とうさんが探してきたココアとクッキーで「ねるまえのスナック」をもぐもぐ。ココアをのんでいるうちに目はとろんとろん。とうさんも寝息をたてはじめて。

    私たちは、いったいなにを見ているのでしょう。ねむたいひとたちがお休みする時間? それとも彼らの大事な仕事の時間?それとも可愛いあくび?…どちらでもいいですよね。大切なことは、かれらが部屋のどこかすみっこに住んでいるのかもしれないってこと。私たちも、かれらと一緒におやすみしましょうね、「すーすーくーくー」。

    人生においての幸福とはなにか、特に誇張することなく、いつも淡々と問いかけてくれるゴフスタインの作品。この『ねむたいひとたち』は特に直接的で、誰にでも共感できて、とてつもなく愛らしい。子どもたちと一緒にかみしめたい一冊です。

この書籍を作った人

谷川 俊太郎

谷川 俊太郎 (たにかわしゅんたろう)

1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。

知っていましたか? 200年前には「子どもの本」は存在すらしていなかったことを……『子どもの本の世界を変えた ニューベリーの物語』

  • 子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語

    出版社からの内容紹介

    もっと!子どもがワクワクする本があったっていいじゃないか!
    18世紀、子どもの本といえば、アルファベットや算数を教える本や、子どもが守るべき決まりの本や、キリスト教の本くらいしかありませんでした。
    子どもだっておもしろい本を読みたいにちがいない。本が大好きだったジョン・ニューベリー(1713〜1767)は、子どもの興味を考えて工夫をこらし、『小さなかわいいポケットブック』をつくりました。本はおもちゃとセットで発売され、飛ぶように売れたのです。ニューベリーは商売上手なアイデアマンでもありました。
    子どもが読んで楽しい子どもの本を世界で初めて出版して大成功したニューベリーの伝記絵本。

この書籍を作った人

ミシェル・マーケル

ミシェル・マーケル (みしぇるまーける)

児童文学作家。娘たちが幼いころから、子ども向けの作品の執筆活動を始める。著書に『さんすうサウルス』『アンリ・ルソー』など。ジェーン・アダムス児童図書賞など受賞多数。『ジャイルズ・ジンジャーブレッドの物語』のジャイルズ少年のようにクリームやカスタードやよい本が大好き。アメリカ・カリフォルニア州在住。

この書籍を作った人

ナンシー・カーペンター

ナンシー・カーペンター (なんしーかーぺんたー)

これまでに40作以上の子どもの本のイラストレーションを手がけ、第一人者として活躍。『リンゴのたび』『よかったね、カモのおちびちゃん』など、作品ごとにさまざまな技法を使う独特のスタイルが評価され、2度のクリストファー賞やジェーン・アダムス児童図書賞など、受賞多数。アメリカ・ニューヨーク州在住

この書籍を作った人

金原 瑞人

金原 瑞人 (かねはらみずひと)

翻訳家・法政大学教授 1954年岡山市生まれ。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550点以上。訳書にマコーリアン『不思議を売る男』、シアラー『青空のむこう』、グリーン『さよならを待つふたりのために』、ヴォネガット『国のない男』、モーム『月と六ペンス』、クールマン『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』、サリンジャー『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』など。エッセイ集に『サリンジャーにマティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』など。

ピーターラビットの生みの親・ビアトリクス・ポターのもうひとつの顔は、フィールドを歩き回りスケッチを続けるサイエンスガール?! 『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』

  • ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ

    みどころ

    この絵本は、「ピーターラビット」の生みの親である絵本作家ビアトリクス・ポターさんの、今まであまり知られていなかった、研究者としての歩みに焦点を当てたものです。表紙には興味深そうに虫眼鏡を覗いてきのこを観察している様子が、裏表紙には、サナギを一心にスケッチしている姿が描かれており、どちらも、地面にはいつくばっていて、その熱心さが伝わってきます。ビアトリクスは、生き物と自然が大好きなサイエンス・ガールだったのです。

    よくよく見る。
    なぜかって考える。
    気になったものを集める。
    ありのままに描いてみる。

    こんな風に、弟のバートラムといろいろな生き物(ヘビやカエルも!)を飼育し、死んだ後も骨を観察し、正確なスケッチを残したビアトリクス。さらに深く研究したのは、キノコ類。ビアトリクスが子どもだった1870年代のイギリス・ヴィクトリア時代は、まだ女性研究者はおらず、上流階級の子女は家庭教師に教育を受けていました。ですから、ビアトリクスがキノコを観察・記録し、胞子の発芽に成功しても、誰も認めてくれなかったのです。

    そんな環境にありながらも、「知りたい」という純粋な好奇心から研究に取り組むビアトリクスの姿勢は、科学者としての本質を感じます。さらには、女性が学ぶことを否定されていた時代を知ることで、学べることのありがたさも体感できるでしょう。女性研究者が認められなかった時代の伝記としても、ピーターラビットの生き生きとした描写の背景を知るツールとしても、たくさんの発見がある作品です。

この書籍を作った人

長友 恵子

長友 恵子 (ながともけいこ)

翻訳家、エッセイスト。クリス・リデルが 挿絵を描いた『中世の城日誌』(岩波書店刊)で、第51回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』(文化出版局刊)、『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』(西村書店刊)、『STAMP BOOKS ぼくだけのぶちまけ日記』(岩波書店刊)、『本おじさんのまちかど図書館』(フレーベル館刊)、『ヤーガの走る家』(小学館刊)、『せんそうがやってきた日』(鈴木出版刊)など翻訳本多数。紙芝居文化の会運営委員、JBBY(日本国際児童図書評議会)会員、やまねこ翻訳クラブ会員。

2021年に開催された「没後20年 まるごと馬場のぼる展」の公式図録が発売! 「11ぴきのねこ」シリーズファン必見の幻のマンガも収録 『まるごと馬場のぼる』

  • まるごと馬場のぼる  描くことは 生きること

    みどころ

    「幼い頃から 描くことが日常だった
     そこにはいつも ユーモアがあった」

    没後20年の年、練馬区立美術館で開催された「没後20年 まるごと馬場のぼる展」。その公式図録が発売されました。「11ぴきのねこ」シリーズの原点と思われる新発見のカラー漫画『ニャンニャン曼荼羅』をはじめ、様々な絵本のラフスケッチ、児童漫画、大人漫画などがたっぷりと掲載されています。また、幼い頃から常に描き続けてきたスケッチや絵画なども必見。作品リストなど巻末資料も充実しています。

    いつ見ても、心の緊張が解きほぐされ、明るい気持ちになってくる馬場のぼるさんの作品の数々。そのお人柄が伝わってくるようです。

    「11ぴきのねこ」シリーズのファンの方も、馬場のぼるさんのファンの方も。展覧会に行けなくても、その魅力を存分に味わえるつくりとなっています。

歌、楽器、アート・・・芸術のお話

動画公開中!

2022年8月 新刊&おすすめ絵本

2022年10月新刊&おすすめ絵本

今、あなたにオススメ

出版社おすすめ



ディズニークリスマス特集 本の世界に踏み出そう
可愛い限定商品、ゾクゾク♪
全ページためしよみ
年齢別絵本セット