人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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おかげさまで今年40年という節目をむかえる「14ひきのシリーズ」。
毎月1作ずつご紹介する連載企画、第3回です。
『14ひきのひっこし』『14ひきのあさごはん』刊行の翌年、1984年に『14ひきのやまいも』が出版されました。
出版社からの内容紹介
森の秋は実りの秋。おじいさんを先頭に、みんなで山いもほり。とろろごはんに、むかごもいっぱい、14ひきのおいしいゆうごはん。
この書籍を作った人
1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひきのシリーズ」、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社/アメリカ、ペアレンツチョイス賞)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。栃木県益子町在住。
こちらの絵本は、秋の森で、14ひきが力をあわせて大きな大きなやまいもをほるおはなし。
丹念に描きこまれた美しい風景、おいもほりの楽しさが画面いっぱいに広がります。
この作品でいわむらかずおさんは、「土の力、植物の力、根っこの力――生命を描きたかった」と語っています。
いわむらかずおさんご自身、やまいもでつくるとろろが大好きなんだそう。
戦後、疎開先から東京へ戻りふたたび家族で暮らせるようになったころ、「麦とろ」がごちそうだった、といわむらさん。
お父さんがとろろをするときに、すりばちをおさえる手伝いをしたことをよく憶えていると、話してくださいました。
やまいもをもちかえった14ひき。
家族みんなで食事を準備する姿も描かれています。